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ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

次の総理・菅義偉は「危険で邪悪」なプーチン政権とどう向き合うべきか ロシア反体制派の毒殺未遂に使われたのは軍用神経剤「ノビチョク」 2020年09月04日

次の総理・菅義偉は「危険で邪悪」なプーチン政権とどう向き合うか(※どう向き合うべきか)
ロシア反体制派の毒殺未遂に使われたのは軍用神経剤「ノビチョク」


2020年09月04日(FRIDAYデジタル)

https://friday.kodansha.co.jp/article/132679

ロシアの著名な反体制活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏が毒物を盛られて重体に陥っていた件で、9月2日、ドイツ政府は「神経剤ノビチョク系が使われた証拠がある」と発表した。

ナワリヌイ氏は8月20日、空港で紅茶を飲んだ後に搭乗した飛行機内でいきなり倒れ、重体に陥った。ロシアの病院では「毒物の痕跡なし」とされたが、仲間たちの尽力でドイツに移送され、検査・治療を受けていた。今回、ドイツの軍研究所で血液サンプルが精査され、ノビチョク系神経剤が投与された痕跡が確認されたのである。

ノビチョクは旧ソ連が開発した軍用化学兵器で、あの「サリン」より危険な神経剤だ。過去にも2018年3月に、イギリス亡命中の元ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐の暗殺未遂で使われたことがある。この事件は、GRU内の破壊工作班「第29155部隊」のデニス・セルゲイエフ少将率いるチームによる犯行であることが判明している。裏切り者に対する「見せしめ報復」ということだろう。

「ノビチョク」という神経剤、つまり毒物は、簡単に手に入るものではない。ナワリヌイ氏の毒殺未遂にこのノビチョクが使用されたのなら、これはロシア当局による犯行と断定していいだろう。

容疑者としては、前述のGRU第29155部隊の可能性もあるが、GRUはどちらかというと対外破壊工作を専門とする部署(最近ではアフガニスタンで米軍兵士殺害に報奨金を出していた疑惑が注目されている)だ。ロシアで反体制派の暗殺をするのは、旧KGBの流れを汲む「連邦保安庁」(FSB/プーチン大統領はこの元長官)の「特殊任務センター」(TsSN)に所属する特殊部隊「ヴィンペル」(V局)が、主に担当している。

ナワリヌイ氏に対する犯行は、このヴィンペルがまず、第一容疑者とみていいだろう。ウクライナなどロシア国外でのテロ活動では、ヴィンペルのイゴール・エゴロフ大佐を中心とするグループが暗躍していることが、イギリス拠点の民間情報調査グループ「ベリングキャット」らの調査でわかっている。が、今回は国内でのテロなので、誰が中心になって動いたかは、まだ不明だ。

取り扱いに慎重さが求められるノビチョクが使われたとなると、ヴィンペル幹部が直接現場で指揮した可能性が高いが、ヴィンペルは殺しの実行役にマフィア系の犯罪者や、親プーチン派の武闘派として知られるチェチェン共和国のカディロフ首長の手下を使うこともある。

さらには、これまでもっぱらロシア国外での破壊工作を専門にしていて、ロシア国内での非合法活動実績は知られていないものの、プーチン大統領の側近の政商で、ネット世論操作などウラの汚れ仕事を一手に引き受けているエフゲニー・プリゴジンが運営する傭兵組織「ワグナー・グループ」の存在もある。つまり、実行役として使えそうなラインは、いろいろあるのだ。

いずれにせよ、今回のナワリヌイ暗殺作戦は、ヴィンペルを第一容疑者とするプーチン政権のいずれかの特殊工作機関で立案・実行されたことは確実である。

プーチン政権による「暗殺」工作とみられる事件は、今になって始まったことではない。

前述した2018年のスクリパリ元大佐毒殺未遂以外にも、2006年にやはりイギリス亡命中のアレクサンドル・リトビネンコ元FSB中佐が放射性物質ポロニウムで毒殺された事件、同年にプーチン批判記事で知られたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤ氏がモスクワ市内の自宅アパートで射殺された事件、2015年に旧エリツィン政権で第1副首相も務めたプーチン批判派の最有力政治家だったボリス・ネムツォフ氏がモスクワ市内の橋の上で射殺された事件など、枚挙に暇がない。

こうしたプーチン政権の犯罪的行為には、G7を筆頭に国際社会も批判の声を上げているが、日本政府は、主要国では突出した親ロシア政策を続けてきた(※G7でも2018年に政権に就いた左派ポピュリスト主導のコンテ現政権は例外)。理由はもちろん、北方領土問題でプーチン政権のご機嫌を損ねないためにである。

安倍晋三首相は、在任7年半の間にプーチン大統領と通算27回も会談し、ことあるごとに親密ぶりをアピール。2019年の会談では「ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている。ゴールまでウラジミール、二人の力で駆けて、駆けて駆け抜けようではありませんか」と熱烈なラブコールまで送った。

2014年のロシアのクリミア侵攻に対する欧米主導の制裁には日本も参加したが、金融の制限やエネルギー関連の一部取引禁止など当該の制裁分野では、日本はもともと関与しておらず、実質的な制裁は行われずに形式だけの制裁参加に留まった。2018年のスクリパリ元大佐毒殺未遂では、G7で日本だけが、外交官退去などの外交制裁に参加していない。

それどころか、日本はプーチン政権の求めに応じ、ひたすら経済協力を拡大してきた。すべて北方領土返還を期待しての媚ロシア外交だったが、領土交渉が1ミリも進まない悲惨な結果に終わったのは周知のとおりだ~以下略
※全文は上リンクへ

  1. 2021/02/03(水) 13:50:55|
  2. FRIDAYデジタル/黒井文太郎・執筆記事
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日本もスパイ協定に?河野防衛相が接近するファイブ・アイズとは ~インテリジェンス激弱国・日本が期待するもの〜軍事ジャーナリスト黒井文太郎の分析 2020年08月21日

日本もスパイ協定に?河野防衛相が接近するファイブ・アイズとは
~インテリジェンス激弱国・日本が期待するもの〜軍事ジャーナリスト黒井文太郎の分析


2020年08月21日(FRIDAYデジタル)

https://friday.kodansha.co.jp/article/129286

日本は、主要国ではおそらく突出してインテリジェンス(情報収集・分析)能力が弱い。なにせ専門の「対外情報機関」もない。

そんな日本が中国や北朝鮮の脅威に備えなければならない厳しい状況のなか、8月14日付「日本経済新聞」電子版が、河野太郎・防衛相の興味深いインタビュー記事を掲載した。


UKUSAとの連携を意識する河野防衛相。その視線の先にあるものは?
河野防衛相は、米英が主導する機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」との連携に意欲を示し、「日本も近づいて『シックス・アイズ』と言われるようになってもいい」と語ったのである。

ファイブ・アイズとは何か?

米、英、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの5か国が共同で、安全保障にかかわる情報を共同で収集しようという協定がある。UKUSA協定という。

このUKUSA協定加盟5か国は、日本や他のNATO加盟国などとは一線を引いた深い情報共有を行っている。なにせ米英主体だから、その情報力は圧倒的だ。その5か国の情報共有の連携ぶりが、各国当局内やメディアなどでは通称で「ファイブ・アイズ」と呼ばれているのだ。

しかし、ファイブ・アイズという名称の協定はない。正式にはUKUSA協定だが、UKUSAよりはファイブ・アイズのほうが通りがいい。ちなみにこのファイブ・アイズは「5つの目で監視する」という意味ではなく、彼らがやり取りする機密情報が「5か国でのみ閲覧可」つまり5つの目にしか見せない「5アイズ・オンリー」だったことから来ているという。

5か国の意味するもの


では、なぜこの5か国なのか。これらの国々は、国際政治のなかできわめて強固な同盟関係にあるからだ。5か国はいずれも英語圏、すなわちアングロサクソン系という「近さ」がまずあるが、とくに米英の同盟は、単にNATOで結びついているだけでなく、両国同士が「特別の関係」とみなすほど深い。

UKUSA協定は、もともと第2次世界大戦中の米英の対ドイツ通信傍受作戦の枠組みを、終戦後に対ソ連・東欧に振り替えたものだった。UKUSAはUK+USA、すなわち「英米」協定という意味だが、その後、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加わった。東西冷戦が地球規模に広がり、通信傍受も地球規模で行う必要性が高まったからである。

衛星通信が発達すると、ますます地球規模の通信傍受が重要になった。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドはそれぞれ地理的に傍受に役立つ場所にあったため、冷戦期を通じて徐々に役割が増した。

ちなみにこの「UKUSA」、日本では専門家含めて「ウクサ」と読む人が多いが、米国情報機関の2010年の公式文書に「読み方はユークーサ」と明記されている。ただ、海外の報道機関や専門家は「ユーケーユーエスエー」協定と呼ぶことが多い~以下略
※全文は上リンク先へ
  1. 2021/02/03(水) 13:39:22|
  2. FRIDAYデジタル/黒井文太郎・執筆記事
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自民党の「新提言」は北の核の脅威に対応できない可能性 軍事ジャーナリスト・黒井文太郎の緊急提言 2020年08月05日

自民党の「新提言」は北の核の脅威に対応できない可能性
軍事ジャーナリスト・黒井文太郎の緊急提言


2020年08月05日(FRIDAYデジタル)

https://friday.kodansha.co.jp/article/126491

8月4日、自民党の政調審議会は、同党の「ミサイル防衛のあり方に関する検討チーム」がまとめた政府への「提言」を了承。同日、政府に提出された。今後、この提言をベースに、イージス・アショア計画撤回後の日本の防衛政策の見直しが進められていくことになる。

イージス・アショアは、イージス艦が装備する弾道ミサイル防衛対応「イージス・システム」の陸上配備版。飛んでくるミサイルを撃ち落とす「受け身」の防衛手段だ。自民党内での議論は、受け身の防衛だけでなく、敵のミサイル拠点を攻撃する「攻め」の手段も持とうという話が主だった。今回の提言では、かねて話題になっていた「敵基地攻撃能力」という用語は使われず、代わりに「相手領域内でも弾道ミサイル等を阻止する能力の保有」という文言が盛り込まれた。

これは、日本政府の国是である「専守防衛」からの逸脱への懸念に対する「配慮」からだろう。が、じつは北朝鮮の弾道ミサイルは、ミサイル基地からではなく非公開の地下施設に分散した移動式発射機から発射されるため、言い換えがむしろ、より現実に則したといえる。

では、それは技術的に可能なのか。結論をいえば、まず無理だろう~(以下略)
※全文は上記URLにて
  1. 2021/02/03(水) 13:28:46|
  2. FRIDAYデジタル/黒井文太郎・執筆記事
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いわきと農民文学

 私の故郷は福島県いわき市の平という町です。今は「いわき市」といえば、なんといっても原発事故の現場の近所ということで有名になってしまいましたが、もともと全国的には常磐ハワイアンセンター(現・スパリゾート・ハワイアンズ)以外にとくに知名度もない地味な町でした。地元で大きな会社といえば呉羽化学(現・クレハ。メイン工場がある)やアルパインなどで、他にも海岸部を中心に化学工業などもありますが、もともとは炭鉱、漁業、農業の土地でした。
 そんないわきではその昔、大正末期から昭和前期にかけての貧しい時期に、農民文学のグループがありました。中心にいたのは小川町出身の詩人・草野心平です。カエルにまつわる詩を多く残し「蛙の詩人」と呼ばれていた人物です。
 この草野の周辺にいたのが、詩人の猪狩満直や三野混沌、作家の吉野せいなどです。
 北海道開拓の経験があり、詩集「移住民」などがある猪狩は、好間町出身ですが、実は私の縁戚にあたります。といっても、叔父の婚姻による遠戚なので、直接の血縁ではありません。ただ、そんな背景があったからか、猪狩や草野については子供の頃から少し聞いていました。なお、猪狩の生家は、私の実家の隣町ですが徒歩圏内で、私の父母は叔父ともどもそちら縁戚の方々と親戚付き合いがありました。
 ところで、このグループでもっともメジャーになったのは、吉野せい(小名浜出身)ですね。彼女は三野混沌(平出身)の妻で、結婚後は長く作品を書いていなかったのですが、三野が死んだ後、70歳を過ぎてから執筆を再開し、昭和49年(1974年)に出版した「洟をたらした神」がヒットしました。ちなみに、偶然ですが、三野の生家は私の実家のすぐ近傍で、吉野の生家は私の父方の本家のすぐ近傍です。
 ということで、ほんのわずかに農民文学に人の縁があるのですが、現在に至るもそちら方面は読者としてはほとんど縁遠いですね。ちなみに農民文学ですから、当時でもいわゆる左派の系譜です。
 いわきは東北地方の田舎らしく、どちらかといえば保守王国なのですが、かつては左派もいて、もちろん農民文学とはまったく別の話ですが、「平事件」などという事件もありました。昭和24年(1949年)、共産党が警察と対立、ついには警察署を襲撃した事件です。子供の頃はのんびりした町という印象だった平ですが、戦後はアツかったのですね。もちろん私が生まれるずっと前の話ですが。
  1. 2016/10/19(水) 19:20:12|
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人生最高の戦場スクープ?

 ちょっと前ですが、千原ジュニアさん司会のBSスカパーのクイズバラエティ「ダラケ」で、「戦場ジャーナリストダラケ」という回にゲストで呼んでいただきました(共演は常岡浩介さんと大津司郎さん)。
YOUTUBE→
▽ダラケ! シーズン6第5回「戦場ジャーナリストダラケ」
 その中で「私の人生最高の戦場スクープ」というコーナーがありました。事前にディレクターさんといろいろ打ち合わせをしたところ、こちらの記事(FRIDAY)が番組では選ばれました(人生最高というのは自己申告ではないです・笑)。
湾岸トルコ

 これは湾岸戦争時にトルコで、イラク軍の逃亡兵収容所を取材したときのものです。当時、イラクおよび周辺国では世界中からメディアが殺到していて、メディア間・メディア内での激しい競争がありました。そんななかで、単独で独自記事を作らないといけないということで、いろいろ考え、現地で試行錯誤を重ねて取材したものです。
 番組では、この記事のギャラがクイズになっていて、答えが25万円だったのですが、この取材はFRIDAY誌の経費全額支給の特派アサイメントで、この週だけでなく4週+増刊で記事・写真を使用していただき、さらにファーストルック後は他メディアでも流用可にしていただいたので、トータルではなんとかそこそこのギャラは入りました。
 たとえば、そのひとつがこちら。
湾岸イスラエル
 こちらもFRIDAYですが、実はこれですね、自動車専用高架道路から望遠で隠し撮りしたものです。なにせイスラエルですから、撮影中にテロリストと誤認されて射殺されてもしかたないですね。いま考えると無謀ですが、当時は若かったですからね。反省です。
 もっとも、本当はこれよりも、このときのイスラエルの取材では下の3つの写真のほうが自分としては気に入ってます。
湾岸3

湾岸1

湾岸の2
 これらはスカッドミサイルの被弾現場なのですが、イスラエル軍はすぐに現場を封鎖して立入禁止にしてしまうので、その前に現場にいち早く到着し、封鎖される前に素早く撮影する必要があります。当時はやはり多くの報道陣がテルアビブに集結していたのですが、こうした場面を撮ったカメラマンは少なかったはずです。

 ところで、自分としてはどちらかというとやはり写真作品として、これらより思い入れの強いものがあります。
 たとえば、こちら。
モスクワのデモ3
 こちらもFRIDAY。まだソ連時代、反逆児エリツィンが台頭しつつある頃の写真です。これ自分ではかなり気に入ってます。撮影・発表のタイミングも含め、報道写真という観点では自己ベストと思っています。
 ただ残念なことに、これのオリジナルフィルムを紛失してしまいました。当時、海外からフィルムをあちこちの編集部に送りっぱなしだったり、預け先がバラバラだったりしたので、紛失した素材がいくつもあります。上の写真は掲載誌面の複写です。
 それから、いわゆる報道写真とばちょっと毛色の違うネタ写真のなかでの自分のお気に入りはこちら。何人か要人の写真もニュース素材として撮影したことがあるのですが、カンボジアで撮影した写真です。
カンボジア護衛
 こちらは「週刊文春」です。右が有名なシアヌーク殿下(当時。後に国王)ですが、この写真の主役は左の人物。シアヌークの盟友だった金日成がシアヌークのプライベートの護衛に送り込んだ北朝鮮人ボディガードです。
 実は当時、ケビン・コスナー主演「ボディガード」が大ヒットしていて、そのパロディみたいな構図を狙いました。
 こんな感じです。
992TBG_Kevin_Costner_095_20160520141524ab5.jpg
 ところでこのときは自衛隊の初の国連PKO派遣ということで、日本から多くの取材者が殺到していて、やはり激しい競争がありました。なんとか頑張って他誌でも何本か記事を採用してもらいましたが、コツとしては、あまり他の人がやらないネタを狙うということでしょうか。たとえば、これは、他のカメラマンの皆さんが自衛隊に張り付いていたので、あえて文民警官を取材した記事です。FRIDAYです。
カンボジア警官
 実は他の記者さんたちが取材しなかった理由には、首都プノンペンにいる日本の警察庁の責任者が基本的にこうした個別取材を許可しなかったということもあります。それで難しいかなとは思ったのですが、現地で飛び込み取材交渉してみたら上手くいった例です。なぜそんなことが出来たかというと、警察庁責任者が現場の部下たちと連絡をほとんどしてなかったからです。当時、文民警察官の殉職者が出ていて、報道にナーバスなのはわかりますが、微力ながら彼らの活動を伝えることが出来てよかったです。

 それから、何年も前になりますが、写真誌「FLASH」の戦場カメラマン特集企画で採用していただいたことがあります。自分の写真を何点か送ったところ、編集部ではこちらを採用していただきました。
NICARAGUA88_2016052420133944c.jpg
 元は「週刊プレイボーイ」の写真ルポで使用した写真。ニカラグアの反政府ゲリラに従軍した時のものです。
 これは自分の本格的な初戦場取材だったので、思い入れはあるのですが、やっぱり自分としてはこれまでの戦場取材で最もシビれた瞬間は下のこちらですね。
bos2
 ボスニア戦争時の写真で、媒体は「週刊現代」です。
 これは敵軍の迫撃砲を受けた瞬間の兵士たちです。実はこの時、すでに自分も被弾して負傷しており、出血で意識も朦朧としていたのですが、取り憑かれたように前進して撮影していました。
 前線の取材をしていると、撃っている場面を撮影する機会はあっても、撃たれる側から撃たれた瞬間を撮る機会はそうそうありません。戦場取材経験者でも、こういう場面に遭遇した人はほとんどいないはずです。当時、いわゆる「コンバット・フォトグラファー」を目指していた自分としては、これはいちばん思い入れのある写真です。
  1. 2016/05/20(金) 15:02:27|
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IS(イスラム国)関連のテロはなぜなくならないのか

 ISのテロがイラクで続いています。イラクでは戦線でISが劣勢なので、テロにシフトしているのでしょう。
 チュニジアでIS支配地域を作ろうという蜂起がありましたが、こちらは失敗しています。
 欧米やアジアでのテロ、これは志願者次第ですが、いずれ必ず起きます。
 そんなISの動きを分析した新刊を出しました。

▽イスラム国「世界同時テロ」(黒井文太郎著・KKベストセラーズ)

宜しくお願いいたします。

目次は以下です。
《目次》
プロローグ――イスラム国(IS)の3つの戦線
第1章 パリ同時多発テロの真実
第2章 〈戦線1〉世界各地でのテロ――「十字軍」との戦い
第3章 〈戦線2〉シリアとイラクの戦場
第4章 〈戦線3〉イスラム圏での勢力拡大
第5章 イスラム・テロの系譜
第6章 「イスラム国」台頭を生んだアサド暴政
第7章 日本人も海外で必ずテロに遭遇する
第8章 イスラム・テロとどう戦うべきか

版元様から内容紹介

テロリズムは感染症に似ている。いったん流行すると、次々に伝播して模倣する者が続出する。その熱情はしばらくテロリストたちのモチベーションを扇動し、容易に収束することはない。伝染病の爆発的流行、すなわちパンデミックの現象に似ているのだ。
現在、猛威を振るっているイスラム・テロの宿主は、もちろんISにほかならない。今後、アジアを含む世界のイスラム圏、もしくはイスラム社会が存在する十字軍の国々(欧米諸国)であるならば、どこでも外国人を狙ったテロが発生するだろう、外国人がいそうな場所が必ず狙われるが、そうした場所には当然、日本人もいる。つまり、海外にいる日本人への脅威度は、確実に増している。
パリ、イスタンブール、カリフォルニア、ジャカルタ……大流行期に入ったテロリズムが世界を席巻する。次は日本か!?
  1. 2016/03/09(水) 16:50:12|
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上杉鷹山

母方の一族が米沢藩出身で、墓所もあることから、子供の頃、家族で墓参りに行ったものです。
で、当時の自分はまだご先祖様の実兄の直江兼続がそんなに有名な武将だったとは理解してなかったのですが、それより印象に残っているのは、江戸時代中期の藩主・上杉鷹山のことですね。
というのも、「上杉藩は鷹山という偉い殿様がいたのだ」ということを、子供時代からしばしば聞かされていたからです。
なんで親たちがそういうことを言うのかというと、鷹山は倹約家として有名だからです。親としては「ものを粗末にするな」との教えですね。おそらく米沢出身或いは同地に縁のある人の多くは似たような子供時代の経験があるのではないかなと思います。
上杉鷹山はもともとは日向高鍋藩主の次男に生まれ、上杉藩主の養嫡子となった人物です。当時の上杉藩は借財まみれの破綻財政状態にあったのですが、鷹山は藩財政の体質改革と積極的な産業振興で藩を救いました。
上杉家の英雄といえば謙信ですが、謙信は越後の人というイメージが強く、米沢ではむしろ鷹山が人気があったりします。鷹山は殿様でありながら、家来や領民に倹約を奨励するにあたり、自ら質素な生活をしたということもよく言われています。
もっとも、子供時代の自分はやっぱり上杉といえば謙信でしたね。経済改革の重要性などというのは大人になってわかることで、小さい頃は「倹約したから偉いなんてつまんないな」くらいに思ってました。バカですね(笑)。
  1. 2016/02/27(土) 03:31:10|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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