ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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対空ミサイルを捕獲

 ほとんどは政府軍から捕獲した対空機関砲によるものと思われますが、自由シリア軍が最近、政府軍の戦闘機やヘリを撃墜するケースが増えています。もともと外国から携帯SAMの援助を求めていましたが、一向に供与される気配はなく、それでも自力で打開したかたちです。
 映像ではまだ未確認ですが、SNS情報では、8日だけでも4機が撃墜された模様。うち2機はシリア北部のでアル・マアラ旅団とアビ・アル・フェダ旅団によって撃墜(機種不明)。アレッポ郊外のアナダーンではミグ戦闘機をアル・タウヒード旅団が撃墜。ムアラト・アヌウマーンではヘリが撃墜(作戦実行部隊名は不明)されたといいます。
 ところで、反政府軍側の武装強化の証拠となる、こんな映像が出ました。
▽23ミリ機関砲とSA-8対空ミサイル
sa8_convert_20121009200708.jpg
 23ミリ機関砲はおそらく、現在、政府軍の航空機を撃ち落とすメイン兵器となっているものと思われます。政府軍から捕獲したものですね。
 注目されるのは、SA-8「ゲッコー」対空ミサイル。これは旧ソ連名では9k33「オサー」と呼ばれていたもので、戦闘機も撃ち落とせる性能があります。問題はゲリラ兵士に使いこなせるかどうかですが。
 このゲリラ兵士たちは、自分たちを、テジャンモ・アンサール・アル・イスラム(イスラム信奉者会)傘下のリワウ・アル・イスラム(イスラム軍団)と名乗っています。
 場所がよくわかりませんが、「空軍基地から捕獲した」と言っていますので、数日前にゲリラ側が一時占領して「兵器多数を捕獲した」と発表していたゴータ近郊の空軍基地で捕獲されたものかもしれません。

 もうひとつ別の部隊の映像も。
▽BMP1歩兵戦闘車と120ミリ迫撃砲
bmp1_convert_20121009201746.jpg
 こちらはジスル・アッシュグールのハルベト・アル・ジョーズでの映像。部隊名はナスラトゥ・シリア勝利旅団と名乗っています。
 RPG7など多種の武器を政府軍から捕獲したとのこと。中でも注目されるのは、BMP1歩兵戦闘車。それと120ミリ迫撃砲もあります。
 反政府軍もこれまで長い間、自動小銃などの小火器のみで重武装の政府軍に立ち向かってきましたが、ようやく武装が整いつつあるようです。いずれも政府軍を襲撃して自力で捕獲しています。
 トルコ国境エリアに、自由シリア軍の軍事キャンプが設置されたとの情報があります。ようやくリビアやイエメンのレベルにまで来たというところでしょうか。

下は数日前に流れた写真。場所と日時がはっきり特定できませんが、イドリブらしいとの未確認情報あり。野っ原でなく、町中でこういう戦いになっているのですね。
idfsa_convert_20121009194321.jpg

(追記)
 シリア政府によれば、下記の自由軍兵士たちも、「住民に忌み嫌われている極悪テロリスト」ということだそうです。いくらプロパガンダに励んでも、写真は雄弁ですね。
FSASYRIA_convert_20121010092305.jpg
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  1. 2012/10/09(火) 16:13:11|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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