ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

「おじいさんと孫たち」部隊

 今月号の『選択』記事「アサドはまだまだ倒れない 国内外の支持を失う反体制派」によると、シリア反体制派は住民を虐殺しまくる極悪テロリスト集団で、サウジ政府がイスラム過激派の囚人を送り込んでおり、国民からは一切支持されていないということです。
 ということは、この映像も、住民を殺しまくる極悪テロリスト・グループということになるでしょうか??
▽10月2日、おじいさんと孫たちが自由シリア軍に参加しました(ネット発信映像のタイトル)
 おじいさんの「声明」を翻訳してみます。

「わしたちはムスタファの子孫旅団じゃ。神様、ありがとうございます。
 こいつらはみんな、わしの子供の子供たちと、わしの兄弟の子供たちじゃ。みんなでひとつの家族じゃよ。
 わしらはみんな、神様のために革命するんじゃ」

(撮影者)今どこにいますか?
「セイフ・アッダウラ(アレッポ)じゃ。
 わしらがどう戦っているかは、今おぬし(撮影者)が見たとおりじゃ。アサド軍と戦い、やつらは前にいて、建物から建物へ、路上から路上へ、アレッポ全体からやつらがなくなるまで、わしらは後ろにいるんじゃ(※自分たちが相手を押し出しているという意味)。
 シリア全体で、神様の許す限りにおいて」

(撮影者)あなたは希望を持っていますか?
「とても前向きな希望を持っとるよ。わしらは勝っているし、おぬしももう1回ここに来て、神様のおかげで、わしらを撮影するじゃろう」 

 国民を敵に回して暴れまくっているテロリストとは、このおじいさんのことでしょうか?

 下記は9月25日のクネイトラでの戦闘。自衛隊が活動するゴラン高原の入り口ですね。
▽クネイトラの戦闘
 反体制派が政府軍の検問所を襲撃しています。戦闘の様子がよくわかる長回しの映像です。
 私の認識では、彼らは強力な独裁政権軍に命がけで抵抗している若者たちです。国民を敵に回している極悪テロリストには見えません。
 私は自分自身で、さらに複数の知人を介しても、シリア国内に今も住むさまざまな人々から、アサド政権に対する激烈な怒りの声を、日々聞いています。その人たちが、たまたま偶然、少数のファナティックな好戦的な人々に限定されていた、などということがあり得るとは、とうてい思えません。
スポンサーサイト
  1. 2012/10/03(水) 14:39:16|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<『中国 不愉快な真実』 | ホーム | じつは怖いかもしれない中国製品>>

コメント

一般人が武器を取って政権と闘うというイメージが日本人には湧か無いのはある意味当然です。そのからくりが例の安田純平氏のテレビレポートに有り、ようやく合点が行ったのですが、シリアでは徴兵制と予備役があり、一般人が武器の扱いに慣れている。これは決定的ですね。そうでなければ短期間であれだけの抵抗軍事組織が成立するのは不可能です。例えば徴兵制の無い日本では無理ですね。この辺の感覚が日本のジャーナリストには分からない。加えて想像力も無い。さらに真のジャーナリズムも存在し無い。『選択』もそのカテゴリーから出て無い。
  1. URL |
  2. 2012/10/04(木) 01:38:07 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

『選択』の無署名記事は、「アルカイダ系イスラム過激派が存在する」という確度の高いインフォメーションが強烈にインプットされた結果、「そんな連中ばかり」と思い込み、「だから、国民に支持されていない」と誤分析。その自説に合致するインフォメーションだけを集めて組み立てたバイアス記事の典型例です。ファクトとしては「ロバート・フィスクが政府側の仕切りでダラヤ虐殺の現場に入り、反体制派の犯行の可能性があると書いて、地元の地域調整委員会から抗議を受けた」ことぐらいですね。いまや反体制派領域の現場発報道という非常に確度の高い情報材料が数多く出ていますが、なぜかそういうのは一切無視。というか、自説に合わないので、読みたくないのでしょう。
  1. URL |
  2. 2012/10/04(木) 08:27:03 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://wldintel.blog60.fc2.com/tb.php/946-58cc0531
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。