ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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オスプレイ問題その6

 森本大臣がワシントンでオスプレイに試乗したことに対して、メディア各社が「パフォーマンスだ」と批判しています。
▽オスプレイ 安全宣伝のセレモニー(東京新聞)
▽結論ありきの「安全」演出=オスプレイ配備へ日米合作-地元説得に高い壁(時事)
 オスプレイ配備を前提とする下手なパフォーマンスであることは、その通りですね。そんなアリバイ作りのセレモニーは茶番そのものですが、多少とも安全保障をかじっている人ならそんなことはわかりきっていることであって、報道がそれを得意になって糾弾するのも、また茶番でしょう。メディア報道も含めて「お約束」の手順が粛々と進められているということですね。

 政府「安全性を調査した」
⇒政府「とくに問題ない。けれども、運用には細心の注意を払うようにアメリカに要求した」
⇒アメリカ「日本政府の懸念は理解したうえで、注意して運用する」
⇒基地反対派「茶番だ」
⇒政府「いちおう地元に説明はした」
⇒マスコミ「地元が反発している。政府は問題だ」
⇒野党「政府は問題だ」
⇒政府「日米同盟は守られた」
⇒基地反対派・野党・マスコミ「政府はやめろ」
⇒政府「日米同盟は国の基本だ」
(以下、無限ループ・・・・)
と、こんな筋書きでしょうか。

 私は何度も書いたように、原則的には沖縄海兵隊大規模縮小派ですが、オスプレイ危険説の扇動に乗せられている報道ぶりは、非常に問題があると考えています。軍事・安全保障分野のリテラシーは報道業界の大きな弱点で、多くの関係者がおそらくいろいろな点でカン違いをされていると思います。
 他人の褌に頼ってしまいますが、このオスプレイ問題に関しては、軍事情報サイト「軍事板常見問題」さんが的確かつ詳細にまとめられていますので、もしもこの問題に関わっている報道関係の方がいらっしゃったら、ぜひ同サイトの解説にひととおり目を通されることをお薦めします。
▽アスプリー(オスプレイ)特設Q&A(軍事板常見問題)
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  1. 2012/08/05(日) 16:59:14|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

問題を大きくした原因はメディアの無知でいいとして、事の発端はどこだったんでしょうか?
この問題は気づいたら大火事になっていて出火元がどこだかよくわからないんですよねぇ。
  1. URL |
  2. 2012/08/05(日) 21:17:47 |
  3. 一読者 #-
  4. [ 編集]

貴ブログ中の記事「オスプレイ問題その5」で御紹介の有った辰巳由紀氏の文を拝見しました。
http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-840.html

「女性でも」という言い方は偏見になるのでしょうかが、でも女性でこれだけ安全保障に詳しい方がおられるのが新鮮な驚きであり、同時に頼もしく思えます。

東大で安全保障の講義をした青山繁晴氏によれば戦後日本に於いては東京大学を頂点とした国立大学が軍事・安全保障を教えないという方針を採ってきたそうです。

他の有名私立大学もそれに倣ってきたのでしょうからメディア関係者や政治家が軍事・安全保障の基礎知識に欠けるのも当然でしょう。

逆に言えば反動で今後アカデミズムの世界で軍事や安全保障研究が爆発的に流行するかもしれませんね。黒井先生が教壇に立つ日が近いかもしれません。


  1. URL |
  2. 2012/08/05(日) 22:09:53 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

 拙作サイトを紹介していただき,ありがとうございます.
 「アスプリー」反対論とその反論は現状,ループ状態に入っているところから見て,主要論点はもう一通り出尽くしたのではないかと愚考いたします.

(アフ【ガ】ーンでの「アスプリー」の事故について触れているという,2010年の『軍事研究』誌のバックナンバーも,早いとこ入手しないと…)
  1. URL |
  2. 2012/08/10(金) 23:38:41 |
  3. 消印所沢 #-
  4. [ 編集]

 議論は出尽くしているはずなのですが、発信力は圧倒的に反対論が強いと思います。私の印象では、報道の現場でも、そもそも反対論サイドの情報が優勢なので、自然とそういう空気になっているように感じます
  1. URL |
  2. 2012/08/11(土) 00:06:09 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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