ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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3大シリア反体制組織

 シリアの反体制派組織はたくさんありますが、政治的に重要な組織は限られています。たとえば国内の野党やアサド政権が見逃している国内組織などは、要は政権の秘密警察の監視下にあるので、実際にはほとんど支持者もいませんし、まったく国内で影響力がありません。
 少し前ですが、BBCのサイトに掲載されている今年6月10日付の主要反体制組織解説には、以下の3大組織が紹介されていました。要約引用しておきます。

▽シリア国民評議会(The Syrian National Council=SNC)
 昨年10月創設。国際社会との接点のために結成された、7つの反体制組織の連合体。
 主要な構成組織は以下。
「民主的変革のためのダマスカス宣言グループ」(父アサド死去後の2000~2001年の規制緩和の時期に国内で誕生した民主化運動組織)
「モスレム同砲団」
「地域調整委員会」(国内の反体制デモを主導する各地域の横断組織)
「シリア革命総合委員会」(Syrian Revolution General Commission=SRGC)(反体制派40組織の連合体)
 その他、複数のクルド人グループ、部族指導者グループ、個人を含む。
 創設以降、パリ在住のリベラル系学者だったブルハン・ガリユーンが議長だったが、この6月にスウェーデン在住のクルド人リーダーであるアブドルバセット・サイダに引き継がれた。
 もともと外国の軍事介入拒否や非暴力主義を掲げていたが、今年3月、さまざまな反体制武装グループを調整するための「軍事局」を創設した。欧米や湾岸諸国などを中止とする「シリアの友人グループ」などでもシリア反体制派の代表と扱われている。
(筆者補足:トルコを本拠に、海外組が主流。モスレム同胞団の発言力が強い)

▽国民調整委員会(The National Co-ordination Committee=NCC)
 昨年9月創設。13の左翼政党、3つのクルド政党、いくつかの独立政治グループと若者活動家グループから構成される。議長はフセイン・アブドル・アジム。
 軍の撤退、デモ弾圧の停止、政治犯釈放などをめざし、アサド政権との交渉解決を主張。ただし、上記NSCとは違い、体制打倒は非現実的であるとの認識。経済制裁や外交制裁を含む外国のすべての干渉に反対で、NSCの対外依存路線に強く反発している。ただし、政権主導の対話には「弾圧の時間稼ぎ」として反対している。
(筆者補足:ダマスカスが本拠。冒頭に書いたように、アサド政権が見逃しているということは、アサド政権にとって都合がいい組織だということでもあり、どれだけ国民に影響力があるかは甚だ疑問)

▽自由シリア軍(Free Syrian Army=FSA)
 トルコを拠点とする反体制武装グループ。創設は昨年8月で、司令官はリヤド・アル・アスアド空軍大佐。アスアド指令官は1万5000人の勢力と主張するが、7000人程度ではないかとするアナリストもいる。
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  1. 2012/07/12(木) 14:30:29|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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