ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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民主化と欧米化

▽不貞の罪着せられた女性を公開銃殺、映像出回る アフガン(CNN)
 タリバンが前近代的なイスラム原理主義で女性の権利を著しく侵害したのは有名な話ですが、アフガニタンで前文明社会的な風習がいまだ残っているのは、タリバンに限りません。彼らは自分の妻や娘に厳格なイスラム風習を強いますが、それは自分の妻や娘が家の外に出て行くと、他の男たちの性欲の対象となることを知っているからです。サル山から進化したヒト科の集団生活の起源を考えると、オスたちの戦いの理由は食い物と子孫増殖をめぐる戦いという、まあわかりやすい話ですね。
 こういう風習はすぐにはなくなりませんが、人間社会はサル山から進化して現在に至っていますし、少しずつでも人権問題として改善するよう働きかけが必要です。政治的な民主化というのもわかりやすい方法ですが、現実的には社会風習を都市部から欧米化していくのがもっとも効果的でしょう。
 といいますか、欧米化は世界中どこの国でも遅かれ早かれ進んでいきます。これは現実的には民主化とセットのようなもので、たとえば戦争や紛争を減らすことにも繋がります。コーラを飲み、ハンバーガーを食べ、レディガガの曲を聞くのが普通の光景になっていけば、次は女性がレディ・ガガみたいな服を着て、自由に恋愛ができる社会が訪れると思います。アフガニスタンでもきっといつかは。
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  1. 2012/07/09(月) 10:44:43|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

ちょっと挑発的ですが紛れも無い文明論ですね。日本のアラブ・イスラム専門家は多文化主義の信奉者ないし傾向の持ち主が多いので刺激が強すぎるのでは?

例外は(黒井先生が参考にしている)池内恵東大准教授くらいですか。同氏も「普遍的」思考の持ち主ですが、近代批判好きな多文化派左翼から「自称アラビスト」とか「イスラモフォビア」とかと居丈高に罵られています。
http://palestine-heiwa.org/news/200605080658.htm

私自身は池内氏の書いた物を読んだ時に「あっ、この人凄い」と直感的に思ったのですが親シリアのアラビストに聞くと即座否定され欲求不満が残りました(超偽善者でした)が黒井=池内ラインの考えは良く解る。

黒井先生は流行のイデオロギーに現状を当てはめて行くという演繹的タイプではなく自己の体験から経験則の延長で物を見る帰納的タイプ。インテリジェンスでいうと上から政治任命で下ってきた長官や幹部ではなく叩き上げの下級ないし中級エージェント(笑)。

アメリカ的消費者社会に象徴される「近代」の問題について議論すると長くなるので止めますが、言える事は地上の全ての国家国民はこの「近代」の影響から逃れられ無いという事。

全ての現在の国民国家は先進国発展途上国の違いの関係無しに全て「近代国家」です。言い換えれば西洋モデルです。国連加盟国で古代国家や封建国家は存在しません。ただ、この西洋モデルにより適応した文明や国民(の代表が日本なのですが)とそうではない文明や国民が有るという現実は認識する必要が有る。

それは皆「コカコーラーを飲み」「ヒップポップを口ずさむ」というようなレベルの問題でも無く極めて深刻な問題でしょう。私は近代批判それ自体はあっても良いと思いますが、それは相当に偽善的な部分を含むと思う。

70年代の石油ショック以降に原子力発電の電気を使うだけ使って「原発反対」とか米軍に守られぬくぬくと経済発展してきたのに「米軍基地反対」とかいうのは、ソープランドへ行ってオネエチャンと遊ぶだけ遊んどいて、その後で「こんな事してちゃ駄目だ」と説教するオヤジの様(笑)。

また、こういう記事も書いて下さい。




  1. URL |
  2. 2012/07/11(水) 00:14:10 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

 私はにどうも「それぞれの地域に独自の価値観がある。欧米の価値観を押し付けてはいけない」という至極もっともに聞こえる理屈が、結果的に抑圧容認になっているという気がしてなりません。これは仰るように私自身の「経験」によるもので、旧共産圏で共産主義の抑圧から逃れたいと願っていた人々、中東地域でイスラム原理主義や権威主義体制の抑圧から逃れたいと願っている人々と、これまで直接多く接してきたためです。
 もちろん全員ではないですが、抑圧社会で私が会った人々の多くは、表向きは「アメリカ反対!」とか言っていても、本音では「アメリカに移住したい!」と思ってるような人々でした。カネの面も当然あるでしょうが、自由社会への憧れは誰しも強烈に持っています。
  1. URL |
  2. 2012/07/11(水) 14:52:34 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

 道楽Q様が引用したサイトを拝見しました。いや、こういうのは放っとくしかないでしょう。じつはアラビストでなくとも、私の周囲のフリージャーナリスト業界にもたくさんいらっしゃいます。とくにパレスチナ問題をやっている人なんか、8割くらいこんな感じで、私などは異端者といっていい雰囲気です。仲のいい友人もいるので、なるべくそういう話をしないようにしてます(笑)
  1. URL |
  2. 2012/07/11(水) 15:23:11 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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