ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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シリアVSトルコ アサド打倒の突破口になるか

 速報です。トルコ空軍のF-4戦闘機をシリアが撃墜しました。シリア側の発表によると、トルコ軍機がシリア領空を侵犯したための措置だそうです。
 さて、これでトルコ軍が報復に動く口実が出来ました。国境に軍を展開し、領空すれすれの空軍機投入を増やし、シリア沖に海軍艦艇を配置すると思われます。
 本気の戦争まではないにしても、いわゆる国境紛争に近い戦争状態にまでエスカレートする可能性もあります。その場合、トルコ軍はシリア軍より圧倒的に強いので、国境エリアから一時的にシリア軍を放逐するかもしれません。
 そうなれば、自由シリア軍の拠点が確立され、形成がいっきに反乱軍側に有利になります。シリア国内での離反が加速されますが、そうなれば、アサド政権による国民虐殺も過熱し、それでさらに国内での離反と国際的包囲網が進み、シリア国内は完全に内戦化し・・・・と、以上は希望的観測ではありますけれども、シリアの人々を救うにはもうこれしかないという気がします。
 トルコ軍がどれだけ動くかがカギですが、国際世論がトルコ支持で盛り上がれば、NATOが全面支持でいけるのではないかなと思います。国連安保理はロシアのせいで機能しませんでしたが、NATOの集団的自衛権というロジックですね。
 戦争=悪という考え方もありますが、シリアの場合、虐殺か戦争かという二者択一ですので、ここは戦争しかないと思います。部外者の外国人が無責任なことを書くなとのご批判もあると思いますが、1年以上も虐殺を傍観し、さらにこれからも傍観するのも、それはそれで無責任ではないかなという気がします。

(追記)
 というところまで第一報を聞いてざっくり急ぎで書いてみたわけですが、それからシリア反体制派のフェイスブックをつらつらと見たところ、どうもこの事件を「チャンス」ととらえる論調があまり盛り上がっていません。これまで1年間、国際社会が結局はなにもしなかったので、いまさらトルコが本気で動くとは思われていないようです。
 シリア国民がトルコ支持を打ち出すとまた効果的だと思うのですが、今のところ、どうもそういう雰囲気にはならなさそうです。
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  1. 2012/06/23(土) 09:57:22|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:1
<<新型ミサイルの大型移動発射機 | ホーム | シリア民兵団「シャビーハ」の末期症状>>

コメント

まあ、でもどうなんんでしょう。確かにシリアでスンニー派が殺されている事にトルコは不快感を持ってはいるでしょうが、トルコ国益で最重要なのはシリアにイラクに有るクルド人の自治区の様なものが出来てトルコ国内のクルド問題がさらにややこしくなる事ですからねぇ。

あと、イスラエルなんかが警戒するのはシリアが大量に保有する科学兵器が混乱の中でヒズボラなどに渡る事。

イラクの様に石油が無いしリビアと違って空軍だけでは50万以上のシリア陸軍を潰せないのでNATO諸国は興味が湧かないのでは?

1万人以上の犠牲者が出ていますが、イラク戦争の犠牲者15万人に達するのには単純計算で15年かかりますし、日本の国益から見ると北朝鮮の同盟国シリアが倒れるという事と内戦が長引いてシリアを支援するシナやロシアがアラブ連盟諸国で反感を買い影響力を低下させるという事のどちらが良いか天秤に図るべきですね。

  1. URL |
  2. 2012/06/25(月) 00:33:42 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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