ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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駐日シリア大使を国外退去

 30日、外務省の松富重夫・中東アフリカ局長はハバシュ駐日シリア大使を呼び、「できるだけ早期」の国外退去を要求しました。欧米主要国が同様の措置をとっていて、それに同調したかたちです。玄葉外相も記者会見で、シリアを「断固として非難する」と語っています。
 前々から予想されていたことですが、アナン調停など端からうまくいくはずがありません。
 シリア情勢は今後、▽さらなる虐殺⇒国連安保理で非難決議⇒ロシアが反対⇒さらなる虐殺⇒ロシアがだんだん庇いきれなくなる⇒国際社会のいろんな場でシリア非難大合唱⇒さらなる虐殺⇒どっかの時点でNATOが動く⇒ロシア反発⇒さらなる虐殺⇒ロシア沈黙⇒NATO・アラブ連合軍が軍事包囲網⇒反乱軍支援⇒内戦、という流れしかないのではないかなという気がします。
 どちらに転んでも多くの犠牲者が出るでしょう。しかし、アサドがこれだけ大量殺人を犯してしまったこの期におよんで、「どちらも暴力はやめよう」などと呼びかけても、もう遅いですね。
 解決策はアサド打倒しかないでしょう。となれば、NATOが早くハラをくくるように、国際社会は「1日でも早くアサド政権を打倒する」ことを最大目標とすべきですね。今のように、欧米が介入する口実のための「大量犠牲者待ち」は、もう十分すぎると思います。
 シリア大使の国外退去もいいですが、アサド政権を持ちこたえさせている最大の戦犯はロシアですから、世界中のロシア大使も追放しちゃえばいいのに・・・
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  1. 2012/05/31(木) 02:08:27|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

駐日シリア大使を追い出す事についてですが、欧米諸国が一致し強力な国際世論となっているし、日本にとってもシリアは北朝鮮と共同で核兵器開発をしている同盟国なので政治的には賛成なのですが、冷めた目で言うとアサドはまだ一万人しか殺していない。対して、二十万人以上を殺したスーダンの大使を日本政府は追い出したとは聞いていません。よって、もう少し様子を見ても良かったかもしれませんね。ただ、一時期にシリアと非常に近かったトルコもシリア大使を追放したので日本政府も慌てたのかもしれません。
  1. URL |
  2. 2012/06/07(木) 20:16:18 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

日本にはほとんど実害がないので、とりあえずアメリカに歩調を合わせたものと思います。国連ミッションに人を出さないかわり、痛くも痒くもない政治の場では動いておこうということかもしれません。
  1. URL |
  2. 2012/06/08(金) 11:11:40 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

黒井先生は「アメリカに歩調を合わせた」って見立てますが、日本外務省の中東アフリカ局って「(対米)独自外交」信奉者集団のはずでは?例えば、イラン危機の真っ只中のインテリジェンス専門家の大野元祐議員らが平然とテヘランに行きアフマディジャネッド大統領に会うのを駐イラン日本大使は同席までしてたわけでしょう?

勿論米国の意向も有るでしょうが、それ以上にオバマ政権の欧州諸国やアラブ連盟などへの根回しの結果としての国際世論と一時期シリアやイランと「反イスラエル枢軸」を組んだトルコの豹変で仕方が無かったのでは?

何れにしろ「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」日本政府としては大使の追放とは尋常ではありません。(いや、別に反対しているのではありませんが)
  1. URL |
  2. 2012/06/08(金) 19:25:57 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

外務省の内情はよく知りません。中東アフリカ局自体が傍流っぽい印象なので、主流派ほどアメリカべったりではないかもしれませんが、私はシリア大使の件は、アメリカ(だけでなく欧州の西側主要国もですが)との共同歩調という気がします。中の人から聞いたわけではありませんが。これも単なる印象ですが、トルコが日本外務省に影響を与えるということはあんまりない気がします。
  1. URL |
  2. 2012/06/11(月) 17:58:00 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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