ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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やはり嘉手納統合を推す

 昨夜、朝生で普天間問題をやっていて、一部視聴しました。仕事があったのであまりしっかりは見てなかったのですが、見ていたかぎりでは、私自身は議論のほとんどに不同意でした。
 普天間移設は、やはり嘉手納統合がベターだと思います。他の道は普天間存続しかないでしょう。海外移設、県外移設、辺野古移設・・・これらが動く可能性はちょっと見えません。となれば、選択肢は現実的には「嘉手納か普天間か」しかなくなっています。嘉手納統合で必ず嘉手納の負担増となるともかぎりません。これは米軍のそのときどきの都合によりますが、ともあれチャンスがあれば、基地をひとつひとつ縮小させていくことが重要だと強く思います。
 沖縄に米軍基地が必要か否か?という議論はまた後でやればよろしいのではないかなと。嘉手納統合も、早くやらないと、米軍の再編計画が進むと目が消えます。
 以前も書きましたが、私自身は在日米軍必要論+在日海兵隊不要論です。ちょっと今、細かく自説を述べる余裕がないのですが、私見を述べると、在日米軍は横須賀(&厚木+佐世保)の第7艦隊、それと三沢・横田・嘉手納の空軍をしっかり機能させれば、日本防衛のための抑止力は十分担保されるでしょう。米軍がいるということはたしかに重要ですが、それだけいれば、残りは撤退(基地返還)交渉の俎上に乗せるべきかと思っています。
 とくに海兵隊は実際のところは、日本防衛とはあまり関係ありません。島嶼防衛などというのは自衛隊の仕事で、海兵隊も本気で考えていなどいないと思います。まあ、沖縄にいること自体が抑止力の足しになっているのは事実ですが、空軍があれだけいるわけですから、それだけで誰も手を出せません。
(ちなみに、「在日米軍の戦力を縮小すれば、その分は自衛隊を強化して補うべきだ」との議論があります。自衛隊の防衛力強化には賛成しますが、米軍に代わる抑止力の担保にはなりようがないと思います。在日米軍のプレゼンスが強力な抑止力になっているのは、それが世界最強の米軍だからです。極論すれば、中国軍もロシア軍も、怖いのは「米軍」であって「日本軍」ではありません。抑止力は単に局地戦力の優劣の問題ではありません)
(たとえば、ある暴力団が隣のシマを狙うとして、そこの地回りが組員20人の一本独鈷の場合と、組員10人の山口組の枝とでは、言うまでもなく後者が手強いことになりますね)

 海兵隊はすでに分散の方向性を打ち出しています。米軍は自分たちの問題は自分たちで考えます。地理的な問題で、どうしても沖縄に前進拠点が欲しいということであれば、米軍内部でやりくりすればいいだけの話です。
 台湾防衛の問題も、沖縄の拠点を縮小しても、米軍は米軍でなんとでもするでしょう。日本政府は台湾より沖縄県民のことを優先するのは当然じゃないかなと思います。なので、海兵隊撤退に向けた努力は必要だと思います。
 ですが、ものごとは現実的に考える必要もあると思います。現状、「とにかく返還」原則論を主張しても状況は変わらないでしょう。なので、ここは嘉手納統合を強く推します。
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  1. 2012/04/29(日) 00:58:40|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

的確な分析を、いつも拝見しております。野党時代は沖縄からの米軍撤収を強行に訴えていた民主党。与党になるや突然の宗旨替え、理由は何でしょうか?米国との密約に、政権中枢になり接した為でしょうか?これだけ責められても理由を明かせない宗旨替え。明らかになれば行く程のインパクトなのでしょう?
  1. URL |
  2. 2012/06/12(火) 11:19:47 |
  3. @soneharayutaka #-
  4. [ 編集]

密約ということではなく、外務省に諭され、納得したということではないかなと思います。もっとも、これは中の人に聞いたわけではありません。
  1. URL |
  2. 2012/06/14(木) 12:07:52 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

有難うございました。それ程裏の有る話では無いのですね。今後とも、宜しくお願い致します。
  1. URL |
  2. 2012/06/15(金) 16:40:54 |
  3. @soneharayutaka #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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