ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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崔竜海と金正覚が中枢に浮上

 金正恩が「総書記」でなく「第1書記」に就任したことが大きく報じられていますが、いずれにせよ順当に党のトップに就任したわけで、それ自体は驚くことでもありません。
 それより、側近の去就に注目です。とくに、崔竜海書記が軍を監視統制する軍総政治局長という最重要実務ポストに加え、いっきに政治局常務委員と党中央軍事委員会副委員長にも抜擢されました。軍人の階級も次帥となっています。
 崔竜海は張成沢に近い人物なので、張成沢が引き上げたものと思われますが、それにしてもその出世ぶりは、公式ポストでは黒幕・張成沢以上ともいえる大物になりました。党政治局常務委員、党中央軍事委員会副委員長、次帥ということでは、軍の実権を握る李英鎬・総参謀長と肩を並べています。
 また、軍総政治局第1副局長として軍内の粛清を取り仕切った金正覚は、軍の名目トップの人民武力部長に就任。これまでの人民武力部長で、長老扱いであまり実権のなかった金永春は退任となりました。金正覚は先に次帥に昇格していましたが、今回はそれに加えて党政治局員候補から局員に昇格しています。
 金正日の急死後、新体制は張成沢と李英鎬が事実上のツートップでしたが、これで張成沢、李英鎬、崔竜海、金正覚の四人組体制になりました。4人の中では、やはり金正恩の後見人である張成沢が中心になるものと思われます。
 また、四人組のすぐ下に禹東則・国家安全保衛部第1副部長、金英徹・軍偵察総局長、金元弘・軍総政治局組織担当副部長などが続くことになります。
 なお、張成沢自身も今回、党政治局員候補から党政治局員に昇格しました。本来なら党政治局常務委員に就任してしかるべきですが、そうなると、すでに国防委員会副委員長でもある張成沢にとって、ナンバー2としての存在感が必要以上に目だってしまうということなのかもしれません。
 ちなみに、金正日の妹で、張成沢の夫でもある金慶喜は、すでに党政治局員でもありますが、それに加えて党書記に就任しました。とはいえ、金慶喜は実務とはほとんど関係ないので、金正恩および張成沢の後見人としてハクをつけたいということでしょう。
 
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  1. 2012/04/12(木) 03:35:25|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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