ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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テポドン2改の謎

 早ければ明日発射されるテポドン2改(の、さらに改良型)の性能については、外見と過去発射時のモニタリング情報、その他のインテリジェンス参考情報(傍証)からの推測しかないわけですが、4月9日付のグローバル・セキュリティのレポート(過去レポートの改訂版)からいくつか引用してみます。執筆者は上級技術宇宙政策アナリストのC. P. Vick氏です。なお、これらもあくまで推測情報ではありますので、その点ご留意を。

▽予告の打ち上げ経路だと、極軌道でも太陽同期軌道にならない。これは、韓国と中国を刺激しないための措置。いずれにせよ、本気で地球観測衛星として運用する気はないのではないか。
▽第3段ロケットは2009年は固体燃料モーターで失敗したので、今度はイランのサフィール2の液体燃料エンジンを参考に改良したものを使用。
▽第2段はノドンB(ムスダン)。
▽ノドンBは射程3800km。イランにも輸出されていて、イランで2006年1月に発射実験を行ない、3200kmを飛ばしている。
▽ミサイルとして使用する場合、再突入体は直系1.35mの1,158kg。もしくは、より小口径の650kg。射程は6700~1万km。
▽全長40mで射程1万kmの3段式ICBM「テポドン3」を、4月15日の軍事パレードで公開するかもしれない。これは、米国偵察衛星が平壌北部のサヌムドン・ミサイル開発センター工場で撮影したと「朝鮮日報」が4月3日に報道していたもの。
▽北朝鮮はイランから移動発射技術を導入している。
だそうです。

 第3段目ロケットに関しては、もともとさまざまな推測がありますが、これだけの情報ではちょっとよくわかりません。
 第2段目がムスダン流用ということですが、これもよくわかりません。そうであれば、第2段ブースターはもう少し遠方まで飛ぶようにも思うのですが。
 で、肝心の性能ですが、弾頭が650~1158kgで、射程が6700~1万kmと、かなり高性能に見積もっています。もはやICBMですね。
 これもよくわかりません。一般的な報道では6000km程度(防衛省による推定値)。前回の実績からすると、せいぜい4000km超くらいの中距離弾道弾に思えるのですが・・・。
 あと、今のところ私もあまりマジには考えていないですが、4月15日の軍事パレードで、件の40mICBMが登場するかどうかも注目しましょう。
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  1. 2012/04/11(水) 20:03:18|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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