ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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イージス艦は高高度を通過する中距離弾道弾も迎撃できそう

 先般のJBPRESS記事「北朝鮮の衛星を撃ち落とす?政府の過剰反応は国民向けパフォーマンスだ」で、イージス艦搭載の対空ミサイル「SM-3」の最大上昇限度について、確証がなかったので「推定で約250km程度」と書きました。よく知られているように、2008年2月に米軍が、不具合を起こした偵察衛星をSM-3ブロック1Aで破壊したのですが、それがほぼ高度250km。迎撃実験など過去の発射の中で、もっとも最高高度に達した実績が、その高度だったわけですね。
 ところが、そもそも同ミサイルは「迎撃高度70~500km」を目標数値に開発されたものだそうで、実際に欧州の陸上配備型バージョンの配備計画をみると、500km上昇できることが前提になっていました。当然、絵に描いた餅を前提に配備計画を立てるわけはありませんから、やはりSM-3は実際には500km以上の上昇能力を持っている可能性がきわめて高いようです。
 以上は『週刊オブイェクト』のJSF氏よりご教示いただきました。氏の下記まとめサイトが詳しいです。
▽togetter イージス艦ミサイル防衛SM3ブロック1Aの迎撃高度
 そうなると、たとえば今回の北朝鮮衛星打ち上げロケットが沖縄上空を通過する際、おそらく高度400km以上を通過するため、SM-3では届かないと思っていたのですが、届いてしまうことになりそうです(そんな高度の飛翔体を勝手に撃破したら政治的に大問題ですが)。
 今回の打ち上げは、北朝鮮の発表によれば高度500kmということですが、仮にさらに高い弾道軌道をとる中距離弾道ミサイルの場合でも、少なくとも上空通過高度が500km以下であれば、高度的には届くことになるようです。なお、上記の開発目標では、最大射程も1200km。凄い守備範囲ですね。
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  1. 2012/04/03(火) 20:14:55|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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