ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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中国首脳の権力闘争スパイ戦

 これは面白いですね。
▽解任の重慶前副市長、習副主席らを盗聴か 香港誌報道(朝日新聞)

 このたび解任された薄熙来・重慶市党委員会書記は、習近平次期政権のキーパーソンといわれていた人物。父親が元首相という太子党の筆頭格ですが、マフィア撲滅などの剛腕政治でポピュリスト的なスタンドプレーに批判はありましたが、手堅い官僚型政治家揃いの現中国共産党幹部のなかで、比較的大衆人気のあるニューリーダーでした。この薄熙来が失脚したということは、中国共産党ではそれはたいへんな権力闘争があったということを表しています。
 で、今回、その失脚の本当の原因について、香港誌『亜洲週刊』が、「薄熙来の右腕で、同じく解任された王立軍・副市長兼市公安局長が、市公安局を使って、重慶を視察した習近平や呉邦国・全国人民代表大会常務委員長、賀国強・党中央規律検査委員会書記、李源潮・党中央組織部長らを盗聴し、薄熙来にその内容を報告していた」「党中央警衛局からも個人的な秘密や行動の内容を入手していた」「それがバレて最高幹部の怒りを買った」というのです。
 北京の政略に直結している香港誌1誌の報道ですから、真相はまだわかりませんが、本当だったら凄い話ですね。
 江沢民以降、中国共産党指導部はなにか凄みのようなものがあまり感じられない顔ぶれになっていましたが、かの国で権力を維持するというのは、日本の政治家などには想像もできない凄まじい戦いがあるのかもしれませんね。
 で、上記が事実だったと仮定して。
 まず、中国の公安局は無制限に盗聴する能力があるということがわかったことが面白いですね。こういうことができてしまうなら、使いたいという潜在願望は権力者層には常にあるでしょう。もしかしたら、もっと日常的に行われているかもしれませんね。
 もうひとつ興味深いのは、こうしたダーティ工作の敷居が下がった反面、陰謀が露呈する敷居も下がっているのではないかと思われることです。この手の陰謀は、どこかから漏れたらアウトですね。なので、諸刃の刃なところがありますね。
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  1. 2012/03/24(土) 18:01:16|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
  1. URL |
  2. 2012/04/10(火) 13:45:09 |
  3. 履歴書 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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