ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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「中央公論別冊 北朝鮮の真相」

 10日に発売になった『中央公論別冊 北朝鮮の真相」に、「日本の安全保障を崩壊させる『秒読み』の核ノドン開発」および「恐怖のウラ部隊 工作機関&秘密警察の実像」という記事を寄稿しました。
中央公論別冊表紙2034_issue_img
(⇒アマゾン
(⇒u>中央公論新社HP案内

 当該2稿は、「核問題」と「工作機関」という私がこれまで取り組んできた分野の集大成のようなもので、かなり気合を入れて書かせていただきました。
 また、他の先生方の論考も非常に有意義なものが多く、ぜひお薦めします。

 ちなみに目次は以下になります。

COVER STORY
▽三代目権力継承を検証する 金正恩新体制、権力闘争の発火点  
李英和

▽金正恩体制の「躓きの石」 在日の国母・高英姫「敵対階層」の血脈
李英和

軍事脅威篇
▽真の脅威に気がついているか 日本の安全保障を崩壊させる「秒読み」の核ノドン開発     
黒井文太郎

▽彼らなりには論理的だが…… 兵営国家・北朝鮮の思考回路を解読する
村井友秀

▽金正日が達成したもの 体制維持を勝ち取ったチキンゲームの中身
阿久津博康

▽北を支える真の権力装置を解剖する 恐怖のウラ部隊~工作機関、秘密警察の実像     
黒井文太郎

パワーゲーム篇
▽「拉致敗戦」・行き場を失った日本 アメリカが和解に進むこれだけの理由
レオン・V・シーガル×松尾文夫  

▽「旧」同盟国の本音 悪いけどロシアは北朝鮮に特別な関心をもっていない
ワシーリー・モロジャコフ

▽奇形の同盟、その行方を探る 中国・北朝鮮双方の算盤勘定と甘えの構造
ロー・ダニエル

歴史篇
▽金王朝成立史
田中健之
第一部 前史・日韓併合から抗日パルチザンへ
第二部 金日成伝説の真実         
第三部 圧殺された朝鮮独立と南北分断
第四部 朝鮮戦争から金王朝成立へ  

資料
1,北朝鮮権力抗争地図              
2,北朝鮮の国家組織               
3,北朝鮮の弾道ミサイル             
4,朝鮮半島の軍事バランス            
5,朝鮮独立運動関係史年表            
6,朝鮮分断史年表                
(以上)

 また、編集部作成の「まえがき」も、要点をコンパクトに押さえてあり、非常にわかりやすいものになっています。社の公式HPに全文アップされていましたので、一般公開文書と勝手に判断し、こちらに転載します。是非ひとりでも多くの方に読んでいただきたい文章だと思います。

(以下転載)
北朝鮮の真相
ニッポンよ、おまえはすでに負けている

 金正日が権力を世襲した時、彼を取り巻く環境は最悪だった。北朝鮮の生みの親であったソ連はすでに存在せず、経済危機は深刻化し国民生活は困窮、軍事力では韓国に大きく水をあけられ、国際社会の敵意も増すばかりであった。
 金正日自身、父親のような「革命伝説」をもたなかった。そのため、対外強硬路線や軍への依存を高めることで地位を固めなければ、後継者にはなれなかった。
 ゆえに海外の視線は「体制崩壊は近い」というものであり続けた。特に日本では、この期待を込めた論調が世間に充満した。そのことが北に対する優位や勝利を意味するかのように叫ばれ続けた。
 しかし、金正日は敗れ去ったのあろうか? 旧式の通常兵器を使った恐喝外交と、打ってかわった対話外交とを使い分け、時間という貴重な戦略資源を稼ぎ出し、ついにミサイルと核を手にした。われわれからすれば「手にされてしまった」である。ここまで来たら、もはや誰も自分から先に手を出せない。周辺国は急速に関与政策に舵を切り始めている。
 さらにその結果、金正日は自分の息子に権力を丸のまま継承させることにも成功した。
 三代目、金正恩の登場を、体制崩壊への序曲ととらえる見方が多い。確かに北がどうなるかは誰にも分からない。しかし、なぜ楽観できるのであろう。
 この恐喝国家は、体制を何も変えないまま、核弾頭搭載ミサイルの完成へ、刻一刻と、近づいているのである。
ソウルを射程に捉えた大砲の存在だけで、米韓は北の核開発に対し手足を縛られることになった。もし、日本全土を射程圏に入れる核ミサイルが完備したら……。
 この北東アジアのポスト冷戦の二〇年近くを振り返った時、金正日は明らかに勝者である。そして情けないことに、敗者はわが日本なのである。ただ、そのことにどれだけの日本人が気づいているのだろうか?
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  1. 2012/03/13(火) 12:21:13|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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