ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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金正男はいま何を?

 昨日、日新報道の敏腕編集者・倉内慎哉さんの主宰する勉強会にて、話題のベストセラー『父・金正日と私 金正男独占告白』(文藝春秋)の著者である東京新聞の五味洋治さんのお話を伺いました。同書は今更ご説明の必要もないでしょうが、金正男への直接取材および多数のメールのやりとりを綴った大スクープです。
 五味さんはいまや北朝鮮ウォッチャーの羨望を一身に集めている方ですが、お話を伺ってわかったのは、氏は単に幸運からスクープをモノにしたわけではないということ。朝鮮半島問題と中国に関しては、長年の深い取材の蓄積が背景にあったのですね。見習わなければならないなあと深く自省いたしました。
 ところで、宿泊費が払えずにマカオのホテルを追い出されたと報じられている金正男ですが、さて今はどこで何を考えているのでしょうか?
 彼は80年代半ば頃からしばらく、父親の下で帝王教育を受けていたらしいのですが、90年代半ばに海外に出されて後継ラインから外れたようです。北朝鮮では事実上「なかったもの」とされていた先妻の子でしたから、父親との確執の物語があったのでしょう。藤本健二さんの書いているものなどを見ても、金正日は本妻にべったりでしたから、当然ながら正哲と正恩ばかりを手元に置いて育てていたのですね。金正日は、正恩後継を彼が13~15歳くらいのときから心に決めていたのかもしれません。
 ただ、あの独裁体制を存続させた金正日ほどの策士ですから、単に本妻の子ということだけではないでしょう。独裁体制をいかに存続させるかということを考え抜いて、まだティーン・エージャーだった頃の正恩を選んだものと思われます。4月に朝鮮労働党の代表者会が開催されることが正式発表され、総書記ポストに就任するのではないかとの観測が流れています。あの若さですから、このまま権力が安定すれば、北朝鮮の人々は今後何十年もまた独裁の下で苦しむことになります。それはちょっとあまりにも可哀想だなと思うのですが・・・。
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  1. 2012/02/22(水) 12:33:30|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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