ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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国連安保理シリア決議 中露が拒否権行使

 案の定、中国とロシアが拒否権を発動しました。
 中国は同じ非民主国家ですから、どんな国の政権でも民主化されることには基本的には反対です。が、シリアは遠い国なので、自分が先頭に立ってアサド政権を擁護する気はさらさらありません。今回は、ロシアが拒否権行使するので、それに便乗したかたちですね。
 ロシアは、シリアはもはや数少ない軍事・政治・経済的な〝勢力圏〟なので、国益としてアサド擁護の側面もありますが、それより大きなことは、西側欧米諸国に対する反感がその根底にあると思います。私は2年ほどロシアに住んだことがあるので、今でも知己がいますから、この件でも話す機会があるのですが、ロシアの場合、政権がすべて決める中国と違って、ある程度は国民世論を背景にした政策をとる必要があるようです。
 で、ロシア国民の多くは、やはり「欧米にノーと言える指導者」が好きなわけですね。ロシアの場合、政府もそうですが、国民もアサド擁護の雰囲気だそうです(雰囲気と書くのは、そうした世論を証明する調査があるわけではないからです)。
 そんなことで日々殺害されているシリア国民を見捨てるのかと思いますが、見捨てるのですね。
 なお、ロシアのメディアはやっぱり親アサドの論調が多いです。ただし、今のロシア人は普通にインターネットを見てますので、アサド政権が酷い弾圧・虐殺を行っていることは知っています。それでも、反欧米のルサンチマンというか、一種の愛国カタルシスのために、他国での虐殺を擁護してしまう人々なわけです。
 中国やロシアが拒否権を持っている国連安保理には何事も期待できないですね。

 ところで、昨日、モスクワでは大規模な反プーチン・デモが行われました。他方、ロシアにはシリア人も多く住んでいて、彼らは彼らでモスクワで反アサド・デモをやっていますが、シリア大使館前でのデモはロシア当局によって禁じられているそうです。
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  1. 2012/02/05(日) 10:05:30|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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