ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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シリアで政府軍が市街地無差別砲撃

 ホムスでアサド軍が市街地への無差別砲撃を開始し、いっきに200人以上の住民が殺害されました。これまで国際社会の反応を恐れて小出しの弾圧を続けてきたものが、開き直って大虐殺方針に転じたということでしょう。
 アサド政権は口先と行動がともないませんが、いちおう国際社会の反応は気になるらしく、住民の殺戮はこれまではどちらかというと隠れてやってきていましたが、ここ1カ月ほど離反兵続出傾向にあったため、もはやなりふり構ってはいられなくなったのだと思います。
 反政府側もこれで悠長なことを言っていられなくなります。これまでは国際社会の監視を強化し、その間に国内の反政府運動の機運を盛り上げ、政権内部の離反を誘発しての政権転覆を狙っていましたが、もはやそれでは遅すぎます。反体制派の主流派はこれまで、外国の軍事介入を拒否する立場をとってきましたが、大虐殺を止めるには、なんらかの外国の軍事介入が必要になってくるでしょう。
 空爆に至るかどうかはまだ先の話ですが、まずは沖合に欧米軍の艦艇を出し、トルコ国境にトルコ軍を集結させ、飛行禁止区域を設定して多国籍軍の戦闘機を飛ばすといった措置が必要かと思います。反政府各派のなかでも、そういった介入を要請する声が大きくなってくるものと思われます。
 おそらく、まずはアラブ連盟が主役になりそうです。アラブ連盟はすでにアサド退陣の行程表まで決定していますから、アラブ連盟の名前で外交的な介入が行われます。ただし、アラブ連盟にはたいして軍事力がありませんから、アサド政権には何の影響も与えられません。その後、どうするかですね。
 国連安保理では、もはや悪の代理人みたいなロシアがアサド擁護の立場を崩さないため、有効な決議は難しい状況です。なので、アラブ連盟が主導し、NATO有志が支援するタテマエの有志連合軍の編成しか手はなさそうです。アラブ連盟自体は役に立ちませんが、いちおう手順を踏んで行程表まで採択したのは、こうした流れが予想されていたのかもしれません。
 日本政府は、アラブ連盟支持を鮮明にし、もしも有志連合が動き出した場合には、それも全面支持するとともに、できることは何でもしていただきたいと思います。
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  1. 2012/02/04(土) 13:04:06|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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