ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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インテリジェンス入門書の決定版

「こんな本を待っていた!」というようなインテリジェンス入門書の決定版が出版されましたので、皆様にも是非お薦めいたします。
▽「インテリジェンス~国家・組織は情報をいかに扱うべきか」(小谷賢・著 ちくま学芸文庫)
 拙ブログの読者の方には今更ご紹介の必要もないでしょうが、著者は今の日本のインテリジェンス研究を牽引されている防衛研究所の小谷賢・主任研究官。副題にあるとおり、単なるインテリジェンスの現状紹介ではないですが、とにかくインテリジェンスというものの概略が簡潔に網羅されていて、しかもそれぞれ豊富な具体例を引用してわかりやすく解説されています。
 かつて専門誌編集に携わってきた経験から言うと、この具体例引用のための確認作業というのは、意外と手間隙のかかることで、それが小谷さんらしく緻密に徹底して行われていることが、とにかく凄いなとの印象を持ちました。
 実際、インテリジェンスに関する書籍・雑誌記事・ネット記事等には、膨大な誤情報が混入しているものですが、本書には精査された情報が豊富に含まれていますので、私個人としては、「本書に引用された情報は間違いない」「それ以外の情報は要注意」というアンチョコとしても助かります。これまである程度インテリジェンス関連情報を読み込まれてきた皆様も、本書を参考にすれば、自分のうろ覚えのエピソード情報が確認できるのでお薦めです。
 とはいえ、本書の素晴らしいところは、そのバランス感覚ですね。著者はもちろん学術系の先生ですが、理論に偏ることなく、ナマの息遣いをもったインテリジェンの現状の全体像を示すと同時に、さらにインテリジェンスの本質を鋭く衝いてます。私自身も含めて、インテリジェンスの一面についのめり込む人は多いと思いますが、全体像&本質を押さえておくということは、まずは基本中の基本ですね。これからインテリジェンスを学びたいと思っている方にも、ある程度かじったことのある方にも、非常に有意義な本であることは間違いありません。
 ところで、自分は編集者でもあるのでつい気になってしまうのですが、上記したアマゾンへのリンクを貼った際にみたら、本日時点で全体ランキングが175位! 学芸文庫でこの成績は凄い!
 一時期のインテリジェンス・ブームが下火になり、関連書はもう難しいのではないかと思っていたのですが、内容の優れたものは、やはり需要があるということでしょう。編集者としても大いに勇気づけられます。
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  1. 2012/01/15(日) 11:02:28|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
  1. URL |
  2. 2012/02/03(金) 11:41:48 |
  3. 株の初心者の入門 #-
  4. [ 編集]

バランスの取れた入門書ですね。
情報マンの教科書といってもいいでしょう。
  1. URL |
  2. 2012/02/14(火) 22:00:59 |
  3. lawin_s #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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