ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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新年のご挨拶

 おめでとうございます。となかなか心から言えない年明けです。日本の被災地もそうですが、拙ブログで昨年からフォローしている中東の情勢が混迷度をますます深めていて、今後もたくさんの人が殺害されることが予想されます。
 2012年の予想としては、なんといってもシリア革命とその後の中東和平問題の複雑化があります。ここまで国民を虐殺してきたアサド政権はいずれもちませんが、内部崩壊がこのまま起きなければ、まだまだ長い流血の道のりが続く可能性があります。外交的な圧力を強化し、なんとか飛行禁止・安全地域設定まで持っていき、独裁政権を揺さぶって、いっきに内部崩壊を仕掛けるのがベストの道ですが、まずは飛行禁止・安全地域設定までがひとつの大きな壁です。それにしても、予想されていましたが、アラブ連盟の視察団は役に立ってませんねえ・・・。
 いずれシリアがひっくり返れば、イスラエルとの問題が複雑化します。レバノン情勢も激変する可能性があります。今年中かどうかはわかりませんが、バーレーン、サウジアラビア、さらにはイランに波及する可能性もあります。いずれにせよ2012年も引き続き中東イヤーとなるのは間違いありません。
 もうひとつの注目は、やはり北朝鮮の金正恩政権ですね。当面、正恩神格化でいくのでしょうが、いずれ経済危機に直面したとき、私は大方の専門家の方々が解説される以上に、張成沢と李英鎬の権力基盤は磐石ではないのではないかと考えています。

 元日の朝刊では、読売が防衛省のサイバー兵器開発をスクープしていましたが、万能のアンチ・サイバー兵器などありません。自分たちが開発している以上のものを相手も開発継続しているわけですので、実際のところイタチゴッコにならざるを得ないですが、やはり国家を挙げて取り組んでいる国のほうが圧倒的に有利です。この分野での日本の劣勢は、2012年も埋まりそうにないというのが率直な感想でした。

 ところで、私の世代としては、なんといっても驚いたのがオウム平田の出頭ですね。あれだけ目立つ風貌ですから「もう死んでるんじゃないの?」と大方の事件記者の間では噂されていたのですが、生きてたのですねえ。
 平田信はとにかく国松警察庁長官主犯説があるわけですが、じつはその根拠はたいしてありません。ですが、オウムがかなり多額の逃走資金を投入して組織的に逃がしているため、何か重要な秘密が隠されているのではないかとの疑惑はたしかにあります。
 とはいえ、「警察庁長官事件で新事実」という展開になる可能性はあまり期待できません。そうなると、あの事件の真相はますます謎ということになります。

 私事ですが、昨年末は、かねて「年内に」とオファーされていた原稿を、本当に大晦日までかかって脱稿。が、ダメ出しが出て、ただいま七転八倒中。三が日明けくらいにようやく大掃除というような感じです。
 皆様、本年もよろしくお願いいたします。
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  1. 2012/01/02(月) 11:07:09|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

 昨年中は大変お世話になりました.
 本年もよろしくお願い申し上げます.

>平田信出頭

 そういえば,高橋克也死亡説を,半信半疑ながら拙作サイトで紹介しておりますが,信憑性はどのくらいなんでしょうかねえ……
  1. URL |
  2. 2012/01/03(火) 13:12:37 |
  3. 消印所沢 #4mozt85A
  4. [ 編集]

消印所沢様
いつも御サイトを拝見しています。今後ともよろしくお願いいたします。
オウム手配犯に関しては、いろいろ都市伝説が出回っていましたね。私も参加していたある未解決事件本で、編集部が「オウム手配犯の東南アジア逃亡説」で記事作ろうとしていたのを、なんとか止めたこともありました。
  1. URL |
  2. 2012/01/03(火) 20:43:22 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

遅れましたが、明けましておめでとう御座います。今年も日本でトップレベルの質の高さを誇る貴ブログを続けて下さい。

特に黒井先生のシリアと北朝鮮情報は貴重です。今年は欧米とイランの間で戦争になるかもしれませんが、ドサクサに紛れて中国が北朝鮮へ介入するとかいう様な事にでもなるのでしょうか。目が離せません。
  1. URL |
  2. 2012/01/09(月) 02:15:20 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

道楽Q様 あけましておめでとうございます。
イランの核開発は、なんだか「狼少年」状態になっていますが、今年あたりは真剣に危険レベルになる可能性があるのではないかと思っています。イスラエル情報など、今後とも何卒ご教示ください。
  1. URL |
  2. 2012/01/10(火) 01:18:23 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

黒井様

遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。

今年もたくさんの面白い記事を期待しております。

田中
  1. URL |
  2. 2012/01/14(土) 22:36:01 |
  3. 匿名 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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