ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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原発安全神話と国防安全神話?

『軍事研究』今月号の巻頭言で、志方俊之・元北部方面総監(帝京大教授)が面白い論点を書いています。以下、意訳的に紹介します。
 原発が安全だなどというのは、もともと「造られ」た神話であって、想定外などというのは端からウソだった・・・ここまでは、いま日本の主流になっている反原発派の意見と同じ。結果的に大筋で事実と合致しているといえます。
 しかし、この反原発派言説の主役は、いわゆるリベラル系の政府(権力)批判論者が担っているのが現状です。ですが、志方先生はどうもそういう方面とは一線を画しているイメージがありますね。それで続けて読むと、出てきました。
「これと同じ安全神話立ち上げの思考過程は、わが国の安全保障や防衛についても同根の問題を持つ。わが国に対して、国民の生命を脅かし、国家の主権を脅かす脅威があっても、それを見ないようにし、専守防衛政策を貫けば、わが国は安全だとの安全神話を、造り、信じさせ、それが現実に潰え去っても、これまでの誤りを糊塗する。そんな政治やマスメディアがあることを、警戒し自戒しなければならない」
 なるほど。安全などというのはマヤカシであり、常に脅威に備えよと。私自身は原発神話の作られ方に関しても、安全保障の脅威評価に関しても先生とはちょっと違う意見なのですが、志方先生の議論は非常に明快で筋が通っていますね。
 そうなると、原発の普遍的危険性を重視し、対策(廃止など)を訴える人は、日本に対する軍事的脅威を重視し、専守防衛撤廃や自衛隊の戦力増強も訴えなければならないということになります。今の言論の風潮をみると、どちらかというと、日本の軍備に反対する人がだいたい原発にも反対していた印象なので、なかなか興味深い指摘と思いました。

 毎度大胆な発言でお馴染みの北郷源太郎氏の「市ヶ谷レーダーサイト」にも、面白い指摘がありました。舌禍事件で更迭された沖縄防衛局長について、
「(過ちは)言った相手を間違ったことにある。沖縄メディアにオフレコが通用すると思っているとしたら、頭がおかしいと言えよう。その意味で沖縄局長としての資質に欠け、その意味でなら更迭されるべきである」
 そういう見方もあるのですね・・・。
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  1. 2011/12/11(日) 18:46:27|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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