ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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今月の注目はロシア情勢

 フェースブックの呼びかけで「どれだけ人が集まるか?」が注目されていた10日のロシアのデモですが、モスクワだけでロイター通信では2万5000人、AFP通信では5万人と報じられています。私の経験則では、デモの人数は膨大な野次馬が合わせてカウントされることが多いので、おそらくロイター情報が事実に近いのではないかなという気はしますが、いずれにせよ「思ったより集まったなあ」という印象です。
(フェイスブックの賛同者がそのくらいの人数でしたから、ほぼ予想どおりとの見方もありますが、私は「ネットで支持しても行動が伴わない人が少なからず存在するだろう」と考えていました)。
 おそらくデモ側がプーチン体制をひっくり返す事態にはならないと思いますが、街頭行動としてはそれなりに無視できない規模なので、今後の動向が要注意です。
 いずれにせよ、以前にも書いたように、もはやネットとデモの合わせ技いよる「政権批判」は止められません。プーチン政権は、かつてのゴルバチョフ=エリツィン時代の長いマフィア支配にダメージを与え、石油収入をテコとした経済回復で国民の支持を得ましたが、そういう過渡期も落ち着いてくれば、人々はやはり強権に反発しますし、前よりマシとはいえ、いまだに払拭されない汚職構造にもムカつきます(これは私も現地で知っているわけですが、ゴルバチョフ=エリツィン時代のロシアは、ナイジェリア並みの腐敗国家でした。国民的習性になったそうした社会文化はそう簡単には払拭できません)。
 プーチンの与党・統一ロシアは、かつての55年体制の自民党のような絶対安定権力で、今でもおそらく第一党は揺るがない支持率を持っていますが、政治社会構造的に、批判勢力の伸張は必至になります。こうした状況で、強権ぶりが国民の反発を買うと、今はどんな国でも支持率が短期間に急激に変動する可能性があります。
 プーチン政権は「強権的」ではありますが、せいぜいマスコミ支配・世論操作や選挙違反、批判勢力に対する嫌がらせ程度のことであり、かつてのソ連や現在のアラブ独裁国家のような有無を言わさぬ暴力的措置は出来ません。
 事ここに至れば、ロシア政局の流動化は不可避で、年末にかけての動向が注目されます。
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  1. 2011/12/11(日) 14:27:55|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

今年6月黒井先生のブログ記事に意見を述べさせて頂きました。
http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-441.html

そこで、エリツィン時代にロシア首相を務めたカシヤノフがロシアでも「アラブの春」が起こるのではと予言的な発言をしたロイターの記事を貼り付けさせて貰いましたが程度の問題は別として時代は確実にその方向へ進んでいる様に見えます。
http://af.reuters.com/article/commoditiesNews/idAFLDE7591E420110613?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0&sp=true
  1. URL |
  2. 2011/12/14(水) 01:10:09 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

 こういうものには紆余曲折というか「波」はあるとは思いますが、総じて言えば、「拒否する群集」の発言力がだんだん増していくというのが、人類社会の大きな歴史の流れではないかなと思っています。ITツールでそれが加速されているのが現在ですね。
 必然、権力者は短命になりがち・・・ということは、もしかして日本は「民主化」の最先端をいっているのかもしれません。ものすごく良く解釈すれば、ですが。
  1. URL |
  2. 2011/12/15(木) 09:13:37 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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