ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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民主党「インテリジェンス・NSC作業チーム」

 先週のニュースですが、やっぱり気になるので、いちおう貼っておきます。
▽日本版NSCへ作業チーム=官邸の外交機能強化-民主(時事通信・11月10日)
 民主党が、日本版NSCの創設を視野に「インテリジェンス・NSC作業チーム」の設置を決めたそうです。NSCといえば本来は戦略(政策)検討機関ですが、インテリジェンス(情報分析・評価)方面も担うことになるのでしょうか。
 もうひとつ注目されるのが、同チームの座長に大野元裕参院議員が就任したということですね。大野議員といえば、TV解説でもお馴染みの中東問題研究者です。どちらかというとインテリジェンス方面の専門家ですね。
 日本版NSCということですが、アメリカのNSCというよりは、イギリスのJICみたいなイメージになるのでしょうか。本来なら政策と情報は分けたほうがいいのでしょうが、片方だけ作っても機能しないでしょうし、かといって両方作るのは大変だし・・・ということかもしれません。
 どうせ使える人材は少ないだろうけど、そういう人はどっちもある程度はできるだろうから、この際、両方やらせちゃおうか・・・ということも、まあ初めはしょうがないかなという気もしないではありませんが。

(追記)
 私はまったくの部外者ですので、内部でどんな話になっているのか知りませんが、NSCはNSCで作り、それとは同時に内閣官房のインテリジェンスの仕組みもイジってしまおうということかもしれません。というか、そうであって欲しいと思います。

 私案⇒ この際、内調は独自調査機関であることをやめて、JICみたいになったらどうでしょう。合同情報会議がどうせあまり機能しそうにないので、その役目を内調が担う。ただし、内調スタッフは独自調査をやらず、もっぱら情報要求&情報評価に専念する・・・と。
 本当は合同情報会議の拡充がいちばんいいのでしょうが、とにかく人と箱と予算をつけるのが、日本政府ではものすごくたいへんみたいなので、うまくいきそうにないですね。その点、内調はすでにスタッフも箱もあるので、予算をあとちょっとつけて専門スタッフを増強するというのが早くないですか? 上部に委員を配置すれば形式上も整いますが、まあ実際のところ日本では委員制度はあまりプラス効果が期待できない気がします。
 内調はそこそこ機密費はあるみたいですが、いずれにせよ外郭団体を入れてもあの人数で独自調査機関なんて無理がありますし、規模的にはJICぽいのが合ってないでしょうか? 要は内調の看板をそのままに、実態をJICにしてしまう、と。それに内調の主力は出向官僚ですから、本来なら独自調査よりも、調整的な業務のほうが合ってると思いますし。
 それはいきなり急に全部組み換えというのは難しいでしょうが、とりあえず内調の半分くらいからスタッフをそちらの実務に回すということは無理でしょうか? 内閣情報調査室という名前が合ってませんが、まあ、名前なんてなんでもいいです。内閣情報調整室とかでいいんじゃないですか? いや、部外者の単なる思い付きですが。
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  1. 2011/11/15(火) 03:26:43|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

内調について

内閣情報調査室はヒューミントで海外情報の収集ができる人材は育てているのでしょうか?
  1. URL |
  2. 2011/11/15(火) 13:15:51 |
  3. かとう #-
  4. [ 編集]

公式に在外公館に事務官を派遣しているようですが、業務内容は知りません。
  1. URL |
  2. 2011/11/15(火) 20:22:51 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

大野さんのHPにインテリジェンスNSCワーキンググループについて以下のような記述がありました。

1.日本版NSC(国家安全保障会議)の設置
2.インテリジェンスコミュニティの強化
3.官民国会議員ともに秘密保全の徹底
4.日本版CIA(中央情報局)
5.日本版FEMA(危機管理庁)

この5つが検討課題のようですね。このことから考えるにアメリカ型の組織を志向しているのではないでしょうか。また、NSCについては民主党の外交安全保障調査会の「防衛計画の大綱の見直しにあたり民主党の基本姿勢」で以下のような記述がありました。

官邸首脳の意思決定を補佐する組織として、官邸に情報に関する適切な資質を兼ね備えた国会議員を中心とする20名程度の専属スタッフからなる「国家安全保障室(仮称)」を創設し、政治主導で安全保障・危機管理における意思決定および情報関連機関との連携の強化を図る。

ずいぶんと本家のNSCとは違う感じがしますね。(あちらは200名規模で専門家が中心)
しかし、課題山積みの現政権でこれだけのことをやる体力があるのか疑問です。私としては検討委員会の報告書も出ていますし、3の秘密保全のみにしぼったほうがいいような気がするのですが。
  1. URL |
  2. 2011/11/30(水) 16:02:08 |
  3. 小市民 #-
  4. [ 編集]

 ご教示ありがとうございます。本エントリーでご紹介させていただきます。
  1. URL |
  2. 2011/12/01(木) 08:45:10 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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