ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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(訂正)シリア反乱軍との戦闘場面?の初映像

 本日アップされた映像ですが、撮影日付は不明です。
▽シリア反乱軍と思われる戦闘場面の映像(※死体が映っています)
 撮影場所は、ちょっと前に激しい戦闘のあったホムスのバーバ・アムル地区とされています。映像だけからは、反乱軍と断定できませんが、圧倒的に攻められている様子で、「死体を運び出せない!」と兵士が嘆いていますから、攻め入っている政府軍の側ではないように見えます。
 こうした市街戦の最前線の映像が、日にちの経たないうちに反体制派のネットのルートで流されているところからも、反体制派側の撮影の可能性がきわめて高いと考えられます。BMPが破壊されているので、BMPごと離脱したということだと思いますが、ちょっとこれだけでは事情はよくわかりません。
 反乱軍に関してはこれまで、情報としては多く流れていましたが、これが反乱軍であれば、実物の戦闘場面の映像が発信されるのは、私の知るかぎりではこれが初めてだと思います。戦闘場面としてはそれほど決定的瞬間というわけではないですが、こうして見ると、人が戦い、殺し、殺されているのだなということが、実感としてよくわかります。
 しかも、反乱軍の兵士たちは、国民を虐殺することを拒否し、ほとんど自らは助かる見込みのない半ば絶望的な戦いに身を投じたわけです。この1週間の政府軍の攻勢で、彼らはすでに殺害された可能性も高いですが、どんな気持ちだったのでしょう?

(訂正 11日22:43)
 上記記事はフェイスブックから流れてきたユーチューブ・チャンネルの情報だったのですが、本日、この映像をめぐってシリア反体制派のフェイスブック内で議論が続きました。この映像はシリア政府軍側ではないかとの異論が相次いだためです。
 いろいろ議論の場を覗いたのですが、結局、確証は得られませんでした。なので、政府軍側の映像である可能性があります。
 しかし、もしもそうだとすれば、反乱軍が政府軍のBMPを破壊し、兵士たちをたじろがせるほど攻勢をかけていることになります。さまざまに漏れ伝わるバーバ・アムルの戦局情報からすると、終始、政府軍優位の戦闘だった印象があるので、それもなかなか考えづらいものがあるのですが、いずれにせよよくわかりません。
 ただ、それでも本格的な戦闘の映像は初めてではあります。これまで一方的に虐殺される場面ばかりでしたので、反体制派の人々はこの映像に少し高揚している様子が感じられます。

(追記 12日12:00)
 同じユーチューブ・チャンネルで、似たような場面の影像がありました。
▽戦闘最前線の兵士
 撮影日・場所不明ですが、同じ流れで出てきているので、ホムスの可能性が高いように思いますが、いずれにせよ影像だけからはわかりません。
 こちらはどうも政府軍で、反乱軍の攻撃に遭っているように見えます。ということは、上記紹介した映像もやはり政府軍なのでしょうか。
 反体制派フェイスブック内では、「シリア政府は『反体制側も暴力的だ』ということを宣伝しようとしているのではないか」との見方を示す人が多いですが、それはどうでしょうか。たしかに政府系のプロパガンダ報道機関は「政府側にも犠牲者は多い」というニュースを盛んに流していますが、そうなると、反乱軍には逆に大きな勇気を与えますね。
 こういう小さなことも、状況を大きく左右する要因になりますから、「情報」の出方の動向は注視すべきものがあります。
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  1. 2011/11/11(金) 16:09:01|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

教えてください。

黒井さん、こんにちは。

聞きたいことがあります。

アメリカの軍事力は最強だとよく言われますが、仮にイランとシリアと北朝鮮とそして中国、ロシアの

すべてと同時に戦っても米軍はやはり勝つのでしょうか?
  1. URL |
  2. 2011/11/11(金) 17:59:22 |
  3. たくや #-
  4. [ 編集]

人類滅亡でしょう。
  1. URL |
  2. 2011/11/12(土) 13:11:53 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

ん?黒井先生はアラビア語読める?エジプトにいたそうだけど....フェイスブックの文章を読むって難しいんじゃ?

あと、以前ロシア人にインタビューした「聞き覚えのある」のテープが云々というブログ記事があった記憶がりますが、まさかロシア語で?モスクワに一年程度いたそうですが、黒井先生は語学の天才か。インテリジェンスとはそういう事か....
  1. URL |
  2. 2011/11/12(土) 19:37:05 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

出来るフリをしてるだけです・・・ボロが出るので詳細は何卒ご勘弁を。
  1. URL |
  2. 2011/11/13(日) 00:40:05 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

{「聞き覚えのある」のテープが云々というブログ記事があった記憶がります}という箇所は{「聞き覚えのある声」のテープが云々というブログ記事があった記憶があります}に訂正。

御謙遜されてますが、何れにしろ語学は重要。得意・不得意の問題はあってもかじる事自体意味がある。英語に加えアラビア語かロシア語の一つがモノになればイイですね。そして、自分の得意(分野・言語・地域)があれば他の事も人脈で補う事も出来る。

ところで逆の場合ですが、ある国や地域を研究と言わないまでも勉強する場合に鍵となる言語を習得せずにどの程度の事が出来るものなのでしょうか。

黒井先生は確かCIAの(ペルシア語が読めない)イラン専門分析官の書評を書かれておられましたし、御自身(韓国語を学ばれたかもしれませんが)北朝鮮の本を書かれています。これは米国流なのでしょう。

一方でその事を某情報大国で徴兵時に軍のインテリジェンス機関に勤務したアラビストの知人に話したら、全く逆の答えが返って来ました。やはり専門家はその言語や文化に精通した方が良いに決まっているとの事。これは英国流でしょうか。

その点で私も同意見でしたが、とはいえ一人が全ての分野に精通する訳には行かないのも道理。それで語学を学ばずにある国(例えば北朝鮮)の事を勉強する方法やコツとかあったら御教示願いたいのですが。
  1. URL |
  2. 2011/11/13(日) 02:30:47 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

 道楽Q様には釈迦に説法だと思いますが、以下私見をお許しください。
 語学は出来たほうがずっと有利だと思います。とくに地域研究を専門にやる方は必須ではないかなと、私も思います。
 私は地域研究が専門でなく、広く浅くカバーするマスコミ商売のスタイルですが、とりあえず入門書(学術レベルの専門書は私の能力を超えております)くらいであれば、英語での情報収集でもたいていはなんとかなると思います。実際、どの分野でも有益な英語ソースは山ほどあるので、それをいろいろあたるだけで、個人の作業量としては膨大なものになるのではないかなと思います。現地語は現地取材のときにはかなり役立つと思いますが。
 もっとも、私などは資料だけではなかなか理解できないので、結構、詳しい人あるいは現地の人に聞いたりします。これは両方やると効率はいいです。
  1. URL |
  2. 2011/11/14(月) 04:10:13 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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