ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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当然の死と崇高な死

 ここ数日、若干アクセスが増えているのですが、解析をみると、カダフィ死亡関連動画を紹介したエントリーでたどり着いていただいた方が多いようです。
 カダフィ処刑については、人道的観点からの異論などもあるようですが、私自身は、あれだけ人を殺してきた人物ですから、とくになんとも思いません。

 ところで、皆様は「人が人を助けようとして殺された瞬間」を見たことがありますでしょうか?
 もしも何かのはずみでたまたま当ブログを覗いていただいた方がおられましたら、他のエントリーはどうでも構いませんので、ぜひともシリアで撮影された次の動画を見ていただければと思います。
▽仲間を助けようとして射殺された人(ホムス・10月23日アップ)
 映像撮影としてはそれほどうまいカットではないですし、暗くてわかりづらいですが、私自身はとても衝撃を受けました。できれば少しでも多くの方に見ていただきたいと願っています。
 アサド政権側の狙撃者に撃たれて倒れた仲間(説明文によると、結局は死亡したそうです)を救おうとして、ひとりの勇気ある男性が駆け寄り、相手を運び出そうとした瞬間に自身が狙い撃ちされます。動画説明文によると、彼もそのまま死亡したようです。
 この映像から何をどう感じるかは人それぞれでしょうが、こちらの死は本当に痛ましいものです。銃撃戦の現場経験は私もありますが、このような状況で自分は同じような行動はとてもとれないだろうなと思います。
 独裁に異議を唱えて武器も持たずに立ち上がった人々の、現在置かれている状況というのは、こういうものです。残虐映像が苦手という方も、いわゆる損壊死体とか流血シーンとかいうのとは少し違いますので、できれば見ていただきたいと思います。

 また、昨日のエントリーでも紹介した映像を、もう一度貼ります。こちらも残虐シーンではないので、ぜひとも少しでも多くの方に目にしていただきたいと願っています。
▽装甲車に投石で立ち向かう男たち
(10月21日アップ。撮影は10月14日・ダラア)
 これがシリアで現在進行している現実です。

 紛争において、善玉vs悪玉という構図で状況を単純化するのは、理解を誤ることが少なくないことは承知していますが、少なくとも非武装の自国民を殺戮するような独裁権力は「悪」ですね。今日も殺害され続けている人々を、国際社会はなんとか救うことはできないものでしょうか。

 ところで、前回のカダフィ死亡関連のエントリーでは、ささっとユーチューブをチェックして目に入った映像をとり急ぎ貼ったのですが、それよりもっとはっきりわかる映像がありましたので、いちおう貼っておきます。
▽カダフィの最期
 やたら「神は偉大なり!」と興奮して叫ぶ声が被るので、音声が聞きとりづらいですが、わかる範囲でいうと、周辺の民兵たちの間ではこんなやりとりがあります。
「座れ!座れ!」(※カダフィに向かって言っている)
「もういい、充分だ」(※興奮する民兵のひとりに向かって、民兵仲間の誰かが制止している)
「やめろ、やめろ」(おそらく、カダフィを殺そうとする民兵に向かって、誰かが言っている)
「ミスラタ、ミスラタ!」(ミスラタに連れて行こう、という意味)
「馬鹿野郎、このケダモノ! この犬野郎!」

 この映像ではまだカダフィは息絶えてはいませんが、流血がありますので、血を見るのが苦手な方はご注意ください。
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  1. 2011/10/25(火) 00:57:28|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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