ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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シリアの原理主義組織「アル・ミニーン」

 アル・アラビーヤのベイルート支局が、珍しいインタビューを放送しました。レバノン内の秘密アジトでのインタビューということで登場したのが、ロアイ・ザウビというシリア人です。親アルカイダ系のシリア人の反体制派で「アル・ミニーン」というサラフィーン(イスラム復古主義者)組織の代表者とのことです。
 アル・ミニーンという組織は初めて知りました。(イスラムを絶対的に)信仰する者たち、というような意味です。
 ザウビはもともと、80年代にアフガニスタンで反ソ武装闘争に参加した人物です。アルカイダの草創期からのメンバーで、オサマ・ビンラディンとともに90年代前半期にはスーダンで活動したといいます。その後のアルカイダ全盛時から現在までのアルカイダとの関係は詳しく明らかにしていませんが、現在はレバノンに潜伏し、シリアの反アサド活動に関わっているといいます。
 アル・アラビーヤが採り上げるくらいだから、単なる泡沫組織ということでもないのでしょうが、ザウビ本人曰く、それほど大きな組織ではないそうです。シリアのサラフィーン組織は2派あるらしいのですが、アル・ミニーンはそのうち直接行動派(武装闘争派とは言っていませんが)だそうです。
 シリアの反体制派デモについて、アサド政権は当初から「サラフィーンの過激派が背後にいる」としていますが、ザウビは強く否定しています。とくに初期は「まったく関わっていなかった」と言っています。
 ただ、今後は武装闘争に乗り出すことを強く匂わせていて、「弾圧が今後も続き、シリア国内が大混乱になるようなことがあれば、それは自分たちによるものだろう」というような意味のことを言っています。
 イスランブールの国民評議会には5人の代表者を申請していますが、今のところ門前払いを食らっているそうです。
▽シリアのイスラム原理主義組織「アル・ミニーン」インタビュー
(アラビア語のみ。途中から切れています)

 ところで、話はまったく変わりますが、昨夜は仕事が長引いて一段落したのが深夜3時半頃。その時間から呑みに行くのも面倒なので、深夜TVをザッピングしました。テレ朝「朝まで生テレビ」のテーマは「首相公選制」。話は丁度、自民党と民主党に対立軸がないからダメ、というような内容でした。
 それは本来なら、憲法や国防も含めて「右(保守)」VS「左(リベラル)」で分けるとすっきりするのでしょうが、なにかやたらに理想化されている観のある欧米主要国だって、そんなにトップ2党に政策の違いがあるとは思えません。ただ、アメリカなどは政権が替わると、人がどっと入れ替わるところがミソですね。
 日本も、自民から民主になったからといって、べつに旧社会党チックなリベラル政策への大転換が望まれているわけではなくて、話を聞いていると、脱官僚かどうかということですから、なんだかずいぶん小っこい話な気がします。それならば、民主は単に「利権に疎い自民党」という存在意義でも、べつにいいんじゃないかなと思うのですが、ダメなんでしょうね。
 朝生が途中からマスコミ論にシフトしたので、ザッピング。CNNなどをチラ見した後、CS朝日ニュースターの「ニュースの深層」再放送が面白かったです。
 テーマは「格差社会アメリカの真相」。キャスターは朝生にも出演されていた金慶珠・東海大学准教授で、ゲストはジャーナリストの堀田佳男氏。私は面識はありませんが、在米経験の長い方で、鋭い取材をされている方です。
 長く入り込んで取材をされている方には、ときおり偏った感じの方もいるのですが、堀田氏はそういうところが一切感じられず、今回のウォール街デモの背景なども非常に説得力のある解説をされていました。キャスターの金先生のマシンガンのような進行も、インタビューというより対談のような感じですが、それがかえっていいですね。しっかりした視点での対談は、なかなか見ごたえがありました。
 堀田氏の話で興味深かったことのひとつに、こんな話がありました。ウォール街デモの参加者は、何か建設的な目的があって来ているというわけではなくて、失業して暇だからいるというような若者が多いそうです。ま、そんなものでしょう。
 それに対し、黒人の貧困家庭から立志してピザ店チェーンの経営者になり、現在は共和党大統領候補になっている人物が、「そんな暇があるなら、自分で努力して道を拓け! 貧困は自己責任!」というような発言をしたというのです。己の努力でアメリカン・ドリームを成し遂げた人物なだけに、アメリカ社会ではそれなりに説得力を持って受け入れられている模様。アメリカではちょっとしたニュース・ネタのようですが、私は恥ずかしながら初めて知りました。
 たしかに正論。自分を振り返って、まったく言い返せないっす(・・・反省)。
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  1. 2011/10/22(土) 16:14:59|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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