10月1日発売の月刊『正論』に、「シリア独裁政権のウソを暴く決死の『虐殺』映像」という記事を寄稿しました。興味のある方はぜひよろしくお願いします。
ところで、シリアでは本日も過酷なデモ弾圧が続いているわけですが、反体制派フェイスブックなどでは、各地で軍の逃亡兵が続出しているという情報が盛んに流されています。
なかには、反乱兵グループが正規軍と戦闘になったというような話も多いのですが、これだけネット経由で映像が流出する態勢が整えられていながら、「内戦」の映像が一切ないということは、おそらくこれまでのそれらの情報は、希望的観測に基づく「噂の増幅」が多かったのではないかと推測されます。
もっとも、逃亡兵自体の映像はこれまで何度もネットにアップされていて、皆無というわけではないことは明らかですが、まだまだ反乱軍と呼べるような反政府武装集団までは出来ていないということなのでしょう。
ただし、一向に収束する気配のない反政府デモと弾圧のなか、離脱兵がさらに増えていることは、おそらく間違いないと思われます。そうした離脱兵の映像は過去すべて「軍服は着ているが、非武装」のものだったのですが、自動小銃を抱えた離脱兵たちの映像が一昨日の26日、初めてネットに登場しました。
▽ラスタンの逃亡兵グループ 以前、画面上は非武装でしたが、ラスタンの反乱兵士の映像は今月8日の当ブログでも紹介しています。今回の映像のグループも同じグループかと思われます。今回の映像で確認されるのは、大尉を筆頭に全9人だけですが、「逃亡兵は数百人」などとの情報も出ていて、規模はよくわかりません。ただ、昨日の27日には、国軍が数十台の戦車・装甲車両およびヘリをラスタンに進攻させたとの情報が流れています。それなりの規模の反乱部隊が出たために、鎮圧作戦に乗り出した可能性があります。
ところで、サイバー・テロ事件でたびたび国際ニュースに登場するようになった匿名ハッカー集団「アノニマス」ですが、今度はシリア国防省サイトを標的にしました。26日までに、同省のサイトを乗っ取り、画面を書き換えて、民主化運動を支持する声明を掲載したとのことです。
アノニマスはエジプト革命でも同様のサイバー攻撃をやっていました。侮れない存在になっています。
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- 2011/09/28(水) 14:43:12|
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