ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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オウムのテロについて

 地元で行われた北朝鮮拉致被害者関連の講演会・シンポジウムを観覧してきました。横田めぐみさんのご両親が来ていたこともあり、多くの観覧者が来ていました。震災もあって、国民の注目度が下がってしまっているのかなと感じていたのですが、これだけ多くの方が集まるところをみると、そうでもなさそうです。

 ところで、自宅で雑誌の整理をしていたところ、少し前の某週刊誌で、某出版社が主宰するノンフィクション賞の今年度の受賞作に異論が出ていて、一部の方々が「授賞を取り消せ」とその社にクレームを入れていることが出ていました。
 私はその出版社も受賞作の著者の方も個人的に多少縁があり、だから擁護するわけではないのですが、圧力のしかたが違うのではないかと、ふと思いました。気持ちはわからないではありませんが、相手は単なる一民間企業の一私的褒賞にすぎませんから、過剰反応な気がします。それより言論に対抗するには言論で、が基本ではないかなと思います。 
 ちなみに、その本はオウム真理教に関する本なのですが、何が問題かというと、テロは麻原の指示ではなくて、弟子の暴走だったとしていることだそうです。まあ、9・11がいまだに米国の自作自演と信じている人もたくさんいるぐらいなので、いろんなことを言う人がいても、私自身は驚きません。
 それで、多少ともテロリズムを研究してきた私の見方を言えば、テロは麻原と村井が中心になって進めたもので、間違いないと思います。私はとくに拙共著『生物兵器テロ』を書く際に、世界でも珍しい生物兵器テロ計画集団であったオウムのことをかなり詳細に調査しましたが、麻原の指示で間違いないと考えています。
 オウムは国際標準でいえば、世界最凶のテロ組織に分類されます。現アーレフ執行部はテロに直接関与していないので、刑事責任にはあたらないようですが、麻原をいまだに信奉しているのであれば、テロ予備軍と見られてもしかたがありません。昨年、アーレフを追い出された元代表の方にインタビューする機会があったのですが、麻原(松本)家が絶大な権力を握る現教団執行部は、今でも麻原原理主義みたいな印象を持ちました。
 実際には彼らは単なる「騙されやすいおバカさんたち」で、テロリストの要素はまったくないのかもしれませんが、いつか「麻原の後継者」が現れ、そのテロ思想を受け継ぐ可能性が皆無とはいえません。単なるおバカさんたちだからべつにいいじゃん・・・とはいかないのが、カウンター・テロリズムです。
 それと、これは以前も書いたことがありますが、生物テロは失敗したので事件化せず、刑事責任が問われていませんが、それに関与していた当時ナンバー2の大幹部が、別件の微罪だけで出所し、今では分派の指導者に収まり、堂々と言論活動まで行っています。それもどうなの?とは思いますね。
 つまりは当時、この人は村井だの井上だの早川だの新実だの土谷だの遠藤だの岡崎だのと同様に、麻原を微塵も疑うことなく、テロ計画の片棒を担いでいたわけです。が、たまたま法的にシロだった、と。運がいいのか、はたまた計算ずくか・・・後者だったら怖い話です。いや、わかりませんが・・・・。
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  1. 2011/09/19(月) 12:34:38|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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