ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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リビア情勢急展開の裏側

リビア情勢が急展開を見せたのは、明らかに両サイドの軍事力の均衡が崩れたからです。そこで興味深いのは、それは何故?ということですね。
 大きな構図で言えば、これまでカダフィ派vs反体制派は、「腐っても軍隊」vs「烏合の衆」的なところがありました。武装の差もありますが、なにより軍隊という組織になっているかいないかという違いがあったといっていいでしょう。
 で、この半年の戦闘で、反体制軍も組織的な戦闘の技術を徐々に高めてきたということはあろうかと思います。で、他方のカダフィ側は消耗・疲労・厭戦が蓄積されてきたと流れですね。しかし、それだけか?というと疑問もあります。軍隊は適切な指揮がなければ、急に強くなったりはしないものです。
 反体制側は、7月28日にアブドル・ファタハ・ユネス参謀総長の暗殺という大事件があり、それで8月8日、政治指導部である「国民評議会」が総辞職しました。明らかに内紛があったとみられます。
 それで本来なら指揮系統の混乱があるはずですが、それが逆に強化され、トリポリ包囲作戦が順調に実行されました。反政府軍の統制が、明らかに進化したものと考えられます。
 まず、トリポリの西50キロのザウィヤを制圧してカダフィ側の補給路を断ち、続いて密かに運び込んでいた武器を使ってトリポリ郊外で武装蜂起が行われたとみられています。こうした作戦は、指揮官不在ではちょっと考えられません。
 他方、カダフィ側は政権中枢からの寝返りが急増しました。15日にはアブドラ副内相、20日にはジャルド元首相が出国しています。カダフィはいよいよファミリーだけとなりつつあったわけです。
 これらの亡命には、おそらくインテリジェンスによる手引きがあったものと考えていいのではないかと思います。米英仏伊あたりのインテリジェンスが、この数週間、水面下で動いた可能性がありますが、現時点では確かな情報はありません。
 
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  1. 2011/08/22(月) 14:17:06|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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