fc2ブログ

ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

シリア軍の弾圧が続く

先週のエントリーで「シリア軍の第12師団司令官が反政府側に寝返った」とのSNS内の未確認情報をお伝えしましたが、本日、SNSで「同司令官が処刑された」との噂が流れました。
 しかし、そもそもこの司令官反乱についてはSNSで話が出ているだけで、ネットをみるかぎり、メディアではまったく報じられていません。末端の兵士ならともかく、司令官クラスの反乱であれば大事件のはずなので、どうもこの情報はそもそもガセだったものと思われます。
 今回の一連の反政府運動の発端となったダラアでの最初の「反政府の落書きをした少年グループ逮捕」について、その第一報がアラビア語SNSで流れたことを拙ブログで紹介してから、まる5日ぐらいメディア報道が一切なかったこともあったので、今回もそういうことがあり得るとして様子をみていましたが、残念ながらシリア軍はいまだ磐石なようです。
 そもそも司令官反乱情報が流れた今月6日はホムスで大規模な衝突があり、シリア国営通信も公表していますが、兵士・警察官側にも複数の死者が出ました。どうやら反政府側に何人かの兵士が合流したのは事実のようで、その反乱兵士が殺されたのかもしれませんし、あるいは逆に反乱兵士が殺した可能性もあります。
 おそらくこの何人かの兵士の反乱の話が、司令官反乱に膨らんだのではないかなと思いますが、いずれにせよよくわかりません。
 わかっていることは、当初は控えめだった軍による弾圧が、だんだんと抑制が外れて露骨になってきているということです。しかし、それでもシリア国内の反政府デモはまずます拡大の一途を辿っています。毎日犠牲者が増えていますが、希望はまだ見えません。
スポンサーサイト



  1. 2011/05/10(火) 23:41:08|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<災統合任務部隊司令部 | ホーム | ビンラディン都市部潜伏説を語っていたISI元長官>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://wldintel.blog60.fc2.com/tb.php/432-7d0debca
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

リンク

このブログをリンクに追加する

ブログ内検索

RSSフィード