ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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ビンラディン後継者はハキムッラー・メフスードか

 すでにテロの現役から退いて久しかったとはいえ、カリスマ指導者だったビンラディンが死亡したことで、次のカリスマは誰だ?ということで、ちょっと目ぼしい候補を考えてみました。
 アルカイダ副官は有名なアイマン・ザワヒリですが、この人物ももう旬は過ぎています。アルカイダには他にも中堅幹部がいろいろいますが、私は、アルカイダ自体がもう落ち目になってきていると思っています。
 たとえば現在、ヨーロッパの移民2世などのテロ志願者はどうやっているかというと、多くの人はパキスタンに行って、現地のイスラム武装勢力で軍事訓練を受けます。パキスタンのイスラム武装勢力はドメスティックな組織なので、アルカイダのような自前の国際的な反米テロ活動はほとんどやっていませんが、イスラム・テロのサークルの中心になっていることは間違いありません。アメリカ情報当局も、すでにパキスタンのイスラム・テロ組織と外部のテロ・グループのコネクションを警戒・監視している形跡があります。
 パキスタンのイスラム武装勢力には、主に2つの系統があります。東部を地盤とするカシミール系組織と、西部の部族地域を地盤とするパシュトゥン人組織です。前者はパキスタン軍統合情報局ISIと密接な関係があります。後者はパキスタン政府とは敵対関係にありますが、ISIの一部と密かに通じている可能性があります。
 カシミール系の代表格がラシュカレ・タイバですが、インドでのテロの影響で、最近はパキスタン軍から圧力を受け、少しおとなしくなっています。
 ということで、現在、北西部の南ワジリスタンを地盤とするパキスタン・タリバン運動という組織の存在感が大きくなっています。パキスタン・タリバン運動はアフガンのタリバンと密接な関係にあり、アフガニスタンから越境攻撃する米軍/CIAの無人機の攻撃を受けていることから、反米ジハードにどんどんのめりこんできています。(前司令官は09年8月にCIA無人機の攻撃で殺害されています)
 パキスタン・タリバン運動の司令官は、ハキムッラー・メフスードというまだ31歳の男です。なかなかのイケメンですが、現地でも有数の好戦的で勇猛果敢な野戦指揮官として知られています。イスラム・テロ界の次代のリーダーとして、メフスードの存在感は日増しに大きくなっているように見えます。
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  1. 2011/05/06(金) 01:32:43|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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