ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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いわき市の友人と話しました

 いわき市在住の高校時代の同級生と電話で話しました。ガソリン不足の頃は市外に避難していた人も多かったようですが、子供の学校の新学期に合わせるように、今では多くの人が自宅に戻っているようです。
 ただ、いわき市は避難区域外ですが、地元の人はやはり放射能汚染が心配なようです。とくに子供たちへの影響に不安があって、学校での線量検査と校庭などの土壌の除染を今すぐやるべきと主張する人もいるとのことでした。
 福島県庁は昨日、県内の小中高校など計55校に積算放射線量測定器を配布したと発表しましたが、こうした措置をいわき市でも、県や国の対応に任せておいては手遅れになるから、市を挙げて即座に最優先でとりかかるべきとの意見が出てきているわけですね。誰もが不安を感じている状況なので、なかなか意見の統一は難しそうです。友人も、これまでみんなが一枚岩で助け合ってきたのに、対応のしかたに対する意見の違いで今後、まとまりが危うくなるのではないかと少し危惧していました。

 ところで、昨日、政府と東京電力の事故対策統合本部が初めて20キロ圏内も含めた「放射線量マップ」を公開しました。それをみると、おそらく水素爆発からその後しばらくの頃の風向きの影響だと思うのですが、北西方向に汚染が広がっていて、そちらの住民の方は本当にお気の毒ですが、いわき市はたまたま汚染度はそれほどひどくはないようです。
 汚染の状況がよくわからない初動の段階で同心円の避難区域を設定するのは正しかったと思いますが、もう1か月半が経過し、汚染状況がある程度判明してきたので、対処に関する区域設定はもう少しきめ細かくしてほうがいいのではないかなと思います。このマップがどれほど詳細な調査に基づくものなのか私にはよくわかりませんが、北西方向では避難区域を広げたほうがいいと思うし、それ以外の方角ならだいぶ狭めてもいいようにも思えるのですが、どうなのでしょう? 

 昨日、お付き合いのある雑誌がいくつか送られてきたので、ぱらぱらと拝読すると、ある雑誌には「東電が『避難区域が拡大すると補償金額が増える』との理由で、原発内のとんでもなく高い本当の放射線測定値を隠蔽していた」とのスクープが掲載されていました。が、別の雑誌には「専門の測定機器と放射線専門家とともに原発前まで突入したが、全然たいした数値ではなかった」とのルポが掲載されていました。どういうことなのでしょうか?

 千葉県で、出荷制限のほうれん草を、農家と市場がグルになってコッソリ出荷していたとのニュースがありました。これはダメですねえ。でも、厳重注意と回収要請だけだそうです。
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  1. 2011/04/27(水) 04:53:18|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

測定値の隠蔽ですが可能性は低いでしょう。例えば、こちらのサイト(http://book.daa.jp/radiationgraph.html)で放射線量と距離の関係をグラフ化できます。グラフを両対数で表示すると、放射線量の低い地域を除き、ある程度直線に乗ってきます(例:http://book.daa.jp/0319.jpg)。これは、放射線量が距離のベキ乗で減衰していることを表します。

もちろん、原発の近傍では特に天候や地形の影響が大きいため、放射線の強度は同心円状にはなりません。しかし、仮に大量の放射性物質が環境に放出され、それを東電が隠蔽しても、各所の測定値からすぐに矛盾が指摘されると思います。

測定値について、東電、文科省、日本の大学および研究機関を始め日本発の数値が信用ならないとお考えなら、米国エネルギー省が航空機から測った値などもあわせてご覧になると良いと思います(例:http://plixi.com/p/94943807)。この際、重要なのは実測値とシミュレーション値を混同されないことです。

当該誌のライターさんは「原発内のとんでもなく高い本当の放射線測定値を隠蔽していた」と書くなら、いつ、どこで、どれだけの放射線量が計測されたのか、具体的な数値を併せて書かれるべきだと思います。また、それが環境に放出され得るものか否かも。
  1. URL |
  2. 2011/04/27(水) 14:57:54 |
  3. 名無し #-
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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