ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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戦場カメラマンの死

 ベトナム戦争の時代と違い、現代の戦場カメラマンにとって、実は戦場を撮影するチャンスというのは、そう頻繁にあるわけではありません。戦場写真を撮影するために戦場を探し、戦場に到達し、戦闘に瞬間に居合わせるというのは、かなりの努力を要し、しかもそれなりの「幸運」が必要になります。現代の戦争はほとんどのケースで厳しい取材規制が敷かれていて、めったに戦闘の最前線に身を置くようなチャンスはありません。
 その点、現在のリビア戦線というのは、小火器中心の武装で、取材ウェルカムの反政府勢力に従軍できるという、近年まれにみる戦場写真撮影チャンスポイントです。現在、リビアから日々配信される写真や映像というのは、単なる兵士たちの肖像などというものに留まらず、対空砲やロケット弾を発射した瞬間とか、砲弾の破片が着弾した瞬間などといった、実に刺激的な「決定的瞬間」が多くあります。
 当然ながら、撮影者も危険と隣り合わせになります。撮影した作品を見れば、どれだけ危険な状況だったのかは一目瞭然。現在、リビアで撮影しているカメラマンたちは、それこそ最前線で生命を賭けた撮影をしています。

 そんなリビア最前線を取材中だった2人の著名な戦場カメラマンが、4月20日に砲撃を受けて死亡しました。イギリス人のティム・ヘザリントン氏(40)と、アメリカ人のクリス・ホンドロス氏(41)です。
 へザリントン氏は以前のエントリーで紹介したドキュメンタリー『レストレポ~アフガニスタンで戦う兵士たちの記録』の共同制作監督・撮影者です(⇒過去エントリー/北方領土、FBI、アフガニスタン)。同作品で昨年度のサンダンス映画祭グランプリ受賞作を受賞したほか、アカデミー賞ドキュメンタリー部門候補にもなっています。戦場の息遣いが伝わる作品です。
 また、同じアフガン最前線での米軍兵士を撮影した写真で、07年の世界報道大賞を受賞しています。こんな写真です⇒(ガーディアン紙のサイトより
 ホンドロス氏はイラク取材などで知られる戦場カメラマンで、05年にはロバート・キャパ賞を受賞しています。こんな写真です⇒(ナショナル・プレス・フォトグラファーズ・アソシエーションのサイトより
 私は活動時期が重なっていないので面識はないのですが、ご冥福をお祈りします。

 ところで、一昨日、突如としてなぜか拙ブログに普段の10倍以上のアクセスがありました。解析をみると、だいぶ前にリビア軍について解説した拙エントリーが、ヤフー・ニュースに紹介されていました。さすがメジャーなサイトの動員力はすごいですね。
 当ブログでは主にシリア関連の情報をフォローしているのですが、リビア情勢に関しては、以前『ワールド・インテリジェンス』でも紹介させていただいたことがある下記サイトが非常に参考になります。⇒(軍事板常見問題・リビア内戦特設Q&A
 また、上記サイトからのリンクで知ったのですが、中東情勢の最新動向について、下記のサイトがたいへん参考になります。アラビア語メディアを含む中東メディアの日々のニュースを詳細に解説しているブログです。執筆者の野口雅昭氏は元外交官で、かの著名アルピニスト野口健氏の父君のアラビストとのことです。⇒(中東の窓
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  1. 2011/04/22(金) 21:13:47|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<シリア大虐殺の懸念 | ホーム | シリア映像>>

コメント

 拙作サイトをご紹介いただき,ありがとうございます.
 本来ならば,「中東の窓」などのブログ,外電,SNS,twitter などの情報を全て纏め上げたいのですが,とうてい物理的に叶わないのが残念です.
 
  1. URL |
  2. 2011/04/23(土) 20:35:19 |
  3. 消印所沢 #b5.M5V.g
  4. [ 編集]

そうですね。私はたまたま他の人があまりやらないシリア情勢に足を突っ込んでみましたが、それでも他の仕事と並行しての情報フォローはけっこうシンドイです。
  1. URL |
  2. 2011/04/29(金) 13:45:17 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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