ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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『正論』に寄稿しました

 本日発売の『正論』に「ここまでやるか!中国のネット監視」という記事を寄稿しました。
 中国版フェイスブック革命は、当局の徹底した封じ込めで、どうやら今回は不発に終わりそうな様子です。街頭行動には、いわば「群集心理の爆発」が必要ですが、それを中国当局はなんとか「恐怖」で封殺しました。しかし、すでに5億人近くにまで膨れ上がっているサイバー空間の言論を完全に封じ込めることは、たぶん中国当局がどれだけネット監視に血道をあげても、最終的には不可能なのではないかと思います。
 そのため、中国政府は今後、ネット世論の批判圧力に晒されていくケースがどんどん増えていくと思います。今後、国民の反発を買うような不正・失政があれば、まずサイバー空間で「不満」が増幅され、「群集心理」が爆発することになるでしょう。ネット上のムーブメントはリアル世界の行動とは別、という見方もありますが、そこは「不満+群集心理」vs「恐怖」の力関係次第ではないかなと思います。
 今回は具体的な動機付けに乏しいデモ呼びかけだったので、「恐怖」が「不満+群集心理」を大きく上回りましたが、将来的には、一党独裁という政治形態であるかぎり、反乱の機会は何度でも訪れるのではないかと思います。
 今回は極端に大掛かりな予防線を張ったことで、デモの萌芽から潰すことができましたが、革命第一世代・第二世代が指導していた時代と違い、現在・将来の共産党指導部では、「恐怖」をいつまでも持続させることは難しくなっていくことも予想されます。たとえば、もしも現在、89年当時のような大規模な学生デモが天安門広場を埋め尽くしたとしても、小平や楊尚昆のように軍を投入して血の弾圧が出来るような肝の据わった「独裁者」がいるか?といえば、胡錦濤や習近平ではまずムリではないかなと思います。
 それこそコワモテの強権体制だった中東の政独裁権があっという間にガタガタになっていった現状をみると、ひとつきっかけががあれば、意外に脆く崩れる可能性が高い気がします。中国国民は「食えている」からそれはないとの見方もありますが、「格差」や「言論の抑圧」は十分に不満のネタになり得ると思います。
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  1. 2011/04/01(金) 10:22:50|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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