ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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SNS参戦の経緯

 シリア民主化運動のSNSに参加し、しばらく実況中継のようなことを続けています。備忘のために、その経緯を書いておきます。
 そもそも今年1月~2月に、チュニジアとエジプトでフェイスブックやツイッターを使った政変が起きたとき、私はそうした動きをまったく知りませんでした。じつは、つい最近まで日本でもそういったものを使っていなかったので、その意味するところがじつはよくわかっていませんでした(最近、ある知人からのお誘いでフェースブックだけは登録しましたが、何を書いたらいいのかわからないので、そのまま放置してあります)。
 その後、イエメン、バーレーン、リビアと民主化運動が頻発しましたが、ちょうどウィキリークス本などに関わっていたこともあって、ちょっと参加する機会を逸しました。
 そんなとき、2月半ば以降、SNSが盛り上がってきたのが、シリアと中国でした。調べてみると、中国の場合は簡易ブログを通じて情報が拡散してましたが、ネット上でも組織だった活動はあまりないようでした。私は中国のネット警察やネット軍については以前から調べていたので記事を雑誌に発表したりしましたが、実際にSNSに関わって積極的に情報収集するというようなことは、ちょっど難しい感じでした。
 それで、シリアのネット・コミュニティに参加してみようと思い立ち、2月末に某SNSに、ある協力者を通じ、変名で参加しました。SNS名や登録名を今ここで公表しないのは、事態がまだ現在進行形であるからです。
 シリアの民主派と思しき相手を検索し、数日で約60名を登録。その後、彼らの人脈で3月5日頃までに約300名ほどに増えました。
 しかし、最初の頃は、みな秘密警察を怖がっているようで、あまり書き込む人はいませんでした。デモを呼びかける書き込みを頻繁に行う人が約5人だけいましたが、ほとんどは欧州在住のシリア人でした。シリア本国では、デモは秘密警察に完全に封じられていて、SNS上でもなんだか勢いがなくなってきました。
 事態が大きく動いてきたのは、拙ブログでも紹介しましたが、3月6日に「ダラアで少年らが反政府スローガンを書いて秘密警察に逮捕された」との情報が流れてからです。当初、私のSNSでは「15歳以下の少年多数」との情報でしたが、後に「15歳以下の少年4人とひとりの女医」が逮捕されたと聞きました。
 SNSを通じて、その情報が「フリー・シリア」というサイトを通じて流されたことを知り、そのサイトを見るようになったのですが、そのサイト自身がSNSでのネットワークを呼びかけていて、そこに参加し、私のSNS人脈がまたさらに大きくなりました。とくに民主化運動の中心的なグループとはほぼコンタクトできたと思います。ただ、私の知る限り、日本のように登録者×万人などという人はなく、多い人でも2500人くらいに留まっています。
 3月6日以降、ダラアの事件をきっかけに、SNS上でもまたデモの呼びかけが増えました。また、ちょうどその頃、リビアのカダフィ派にシリア軍パイロットが加担していたことが報じられましたが、それに対して「独裁に反対する民衆をシリア人が殺害するなんてけしからん」とする反発も、SNS内では盛り上がりました。
 そうしたネット内の動きが実際に影響したのかどうかはわかりませんが、今月14日頃からダラアで抗議行動が本格化し、それを治安部隊が弾圧したことで、SNS上の民主派コミュニティはいっきに活発化しました。少なくとも18日頃以降のシリア各地のデモには、こうしたSNSが大きな役割を果たしていたことは間違いないと思われます。
 特筆すべきは、拙ブログでも紹介したように、同19日頃から、ユーチューブに映像がどんどん流れるようになったことです。デモとその弾圧の映像がどんどんネットにアップされ、それを紹介するSNSに参加者がどんどん集まってきた印象があります。
 現在、私の相互登録者は約700人ですが、この数日は1日100人とかで増えています。
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  1. 2011/03/27(日) 22:50:05|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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