シリアの民主化運動のSNSに参加してみると、どこよりも早い速報(信憑性は担保されませんが)がどんどん入ってくることは前述しましたが、昨日あたりからまたいっきに増えてきました。ネット上ではもう革命前夜の勢いです。
本日は金曜日の礼拝の日なので、礼拝後のデモが呼びかけられています。首都ダマスカスでも旧市街のハイ・アルミダンでデモが組織されているようです。デモがあるとすれば、現地時間でだいたい午後3時くらいから夜にかけてとなるので、日本時間だと今日の深夜から明日にかけて、また続々と情報が入ってくることになりそうです。
英語で情報発信しているサイトもあります。「フリー・シリア」という反政府運動サイトで、本体はアラビア語ですが、英語訳ページもあります。→http://www.free-syria.com/en/loadarticle.php?articleid=38251
凄いなと思うのは、現地の人が撮影した映像が、その日のうちにユーチューブにアップされ、それを紹介する書き込みがSNSでリアルタイムに入手できることです。なので、国際メディアが編集して放送するより、だいたい半日くらい先にそれらの映像を見ることができます。
なかでも、ユーチューブの以下のサイトが早いです。
「シャム・ニュース・ネットワーク」 これらの映像は、それこそ当事者たちが撮影したものなので、撮影技術はメチャクチャですが、とにかく桁違いに臨場感があります。こうした映像がネットで流通し、多くの国民が見て憤慨し、それでまた反政府運動が加速される・・・ネットは単なるデモ呼びかけのツールだけということではないのですね。
いくつかの映像を紹介します。放送用に編集されていないので、かなり残虐なシーンがあります。
▽大規模なデモの映像▽夜間の衝突▽夜間の衝突その2▽発砲鎮圧(注意※残虐なシーンがあります)
▽発砲鎮圧その2▽発砲鎮圧・犠牲者(※残虐なシーンがあります)
▽犠牲者(注意※非常に残虐なシーンがあります)
▽負傷した人(注意※残虐なシーンがあります)
▽秘密警察による逮捕(デモ参加者が私服の秘密警察に逮捕されたシーン。デモといっても、こちらは小規模のもの。場所はダマスカスのようです。)
▽ダマスカス近郊でのデモ(アル・ハジャル・アル・アスワドという町での昨夜のデモ映像です。思ったより大掛かりです)
リアルタイムの映像だけでなく、過去の映像もアップされるようになってきました。下記は2008年の爆弾テロの現場の映像のようです。非常に非常に残虐な映像です。
http://www.youtube.com/watch?v=3NgQaNVqVqA&feature=player_embedded
(追記:当映像に関して、2008年7月に発生したダマスカス近郊のセドナヤ刑務所での政治犯暴動を、治安部隊が鎮圧した際のものとの情報があります。それにしては、死体がなぜかバラバラに吹き飛んでいたりするのですが、どういうことかよくわかりません)
繰り返し書きますが、以上はいずれも目を背けたくなるようなシーンが多いです。けれども、現実です。
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- 2011/03/25(金) 18:40:59|
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