ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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ネット・インテリジェンス機関の有効性

 前エントリーの話の続きです。
 いくつかの中東のネット・コミュニティに参加してわかったのですが、この手法を使うと、現地にあっという間に情報源が構築できて、現地からのナマ情報がどんどん入手できるようになります。真偽不明の情報ばかりですが、ダラアの件のように、事実であることもあります。ということは、インテリジェンス機関はそういった手法を使えば、かなり効率よく現地情報を収集できます。
 おそらく欧米の主要インテリジェンス機関は、すでにそれを実行していると思います。「未確認情報の山」ではありますが、こうした手法によって、彼らの情報収集力は格段にアップしているものと推測できます。
 それに加えて特筆すべきは、このツールによって、単に「情報を集める」だけでなく、「情報をとりにいく」ことと「工作を仕掛ける」ことが可能です。知りたい情報を「教えて」と書き込めば、現地の情報源が教えてくれます。信頼性は担保できませんが、無数のエージェントがいるようなものです。
 また、情勢を誘導したければ、「こうしたらいいのだ」と書き込むことで、現地の反乱分子を誘導することもできます。現地にいなくても、工作が可能なわけです。
 このパワーはすごいです。もちろんすでに欧米や中東のインテリジェンス機関は、攻めるほうも守るほうも、SNSなどを舞台に、こうした情報工作戦を行っているものと考えられます。
 これは従来の諜報や工作に比べて、コストパフォーマンスが桁違いに有利です。日本のインテリジェンス機関も、こうした手法を使えば、たとえば中国の民主化運動を扇動したり、中朝国境に情報ルートを作ったり、ロシア世論に工作をかけたりといったことが出来るかもしれません。
 まあ、積極工作までやると、バレたときに問題になるかもしれませんが、情報収集くらいはこうした手法も早急に取り入れるべきでしょう。私の知る限り、日本のインテリジェンス機関は「未確認情報」を軽視する傾向があるように感じられますが、それでは時代に取り残されるのではないかなと危惧します。
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  1. 2011/03/22(火) 11:40:14|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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