ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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震災報道に対する私見

 震災報道を連日見ていて、ちょっと違和感を持ったことを2点書いてみます。
 ひとつは、東電の記者会見などを見て感じたことですが、東電の社員が記者の詰問に責め立てられ、なんだか釈明会見をしているかのような雰囲気がしばしば感じられるのですが、それはおかしいのではないかと思います。記者の方々は、丁寧な話し方をしている方でも、抑揚なんかがかなりぞんざいで、それに対し、東電の人は「~なのでございまして・・・」なんて思い切りへりくだった話し方をしているから、そんなふうに感じるのでしょう。
 けれども、今の状況というのは、東電が日本国民に迷惑をかけたというような話なのでしょうか? 日本の原子力政策というのは、単に東電が金儲けのために危険性を無視して進めたというような単純な話ではきっとなく、もっと大きな政治や経済や科学技術の話の中で決められてきたものだろうと思います。
 私は原子力政策の経緯を取材した経験はないので、実際のところはわかりません。もしかしたら東電はメチャクチャな原発ビジネスをやっていたのかもしれませんが、その実際のところは、私にはわかりません。わかりませんが、おそらく日本国民の多くの方々も、私と同じくらい知らないでしょうし、おそらくメディアの方々もごく少数の専門記者以外の人は、似たようなものだと思います。責任組織の対応がまずければ指摘することは必要ですが、なんで新聞記者がこんなにエラソーなの?というのはありますよね。さまざまな事件で日々記者会見というものは行われていますが、なんだかいまどきの記者会見は、なんでもかんでも吊るし上げの場のようになっているようで、ちょっと気分が悪くなります。
 もう1点は、今週になっていろいろ出てきた雑誌報道に関してです。私ももう四半世紀近く雑誌業界で生きているので、業界の批判は自分への批判と同じなのですが、今回、震災報道がお馴染みのセンセーショナルな煽り優先になっていることには、ちょっと異議アリです。テレビや新聞で解説する専門家はどちらかというと冷静な分析が多いのですが、雑誌はいつもの「日本はこんなに危ない!」的なパターンが多いように見えます。雑誌は部数を売ってナンボの世界なので、煽りが常套手段なのはわかりますが、これだけ深刻化している状況では、もう少し冷静な報道がいいのではないかな、と個人的には感じます。実際、こうした報道に煽られて先走った行動にはしる人も出てくる可能性がありますが、そういうこともきちんと考えるべきではないかなと思いました。
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  1. 2011/03/18(金) 03:42:19|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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