ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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リビア独裁の終焉へ

リビア:首都で衝突、多数の死者 カダフィ氏「徹底抗戦」毎日2011年2月26日
 カダフィは人間としても最低ですね。本人はキャラから言っても、最後まで留まるのではないかなと思います。最期はチャウシェスクのように銃殺されるかナジブラのように吊るされるかと思いますが、同情すべき余地なしです。
 バカ息子たちは最後は逃亡を図るのではないでしょうか。こんな奴らです。
▽長男 ムハマド(40歳)
「長男なのに世襲レースから脱落」
 母親が前妻であるため、長男なのに後継者レースから脱落しました。北朝鮮の金正男のような立場。リビア五輪協会会長を務めるほか、総合郵便通信社会長として同国の通信事業を統括していました。
▽次男 セイフ=イスラム(38歳)
「父にポストをもらった後継者」
 もともとは慈善財団の理事長。09年、父に「人民社会指導部総合調整官」という国家指導ポストを新設してもらって就任しました。イギリス暮らしが長い親欧米派・改革派で、後継者候補として急浮上中しました。現在、カダフィ政権のナンバー2としてふるまっています。10年の大晦日にカリブ海のセントバート島で年越しパーティーを開き、そこに100万ドルのギャラでマライア・キャリーを呼んだそうです。
▽3男 サアディ(37歳)
「カネでつかんだプロサッカー選手」
 元サッカー選手。イタリアのペルージャなど数チームと契約したことがありますが、1軍公式戦の出場機会はほとんどありません。後にドーピングに引っかかって引退しました。麻薬中毒の噂もあります。現在はリビア・サッカー協会会長です。今回の騒動でも何度か発言しています。
▽4男 ムタシム(35歳)
「治安部隊を握るロン毛の後継候補」
 元陸軍中佐で、一度父親に対する反乱に加担したことがありますが、後に許されています。現在は「国家安全保障顧問」として治安部隊を統括しているはずですが、今回の騒動ではほとんどオモテに出てきていません。後継者の有力候補で、09年にはクリントン米国務長官とも会談していたほどですが、現在の動静がよくわかりません。前年の次兄の続き、10年の大晦日のセントバート島パーティーで、ビヨンセとアッシャーを呼んだそうです。次兄より少し音楽の趣味がナウいっすね。
▽5男 ハンニバル(33歳)
「婦女暴行容疑で逮捕されたダメ息子」
 いちおう原油輸出会社の経営者ということになっていますが、実家の財力でヨーロッパで豪遊してばかりいる典型的なダメ息子。パリではスピード違反、スイスでは婦女暴行で一時拘束されたこともあります。ヨメが国外脱出を図って失敗したとの未確認情報もあるようです。
※他に6男と7男がいます。

 リビアはもう勝負はついた感じです。後は事態が収まるまでにどれだけ流血があるかということと、カダフィ後の部族群雄割拠のなかで、親アルカイダ系組織やイスラム主義者の立場がどのように強化されるかということになってきます。
 独裁の終焉は、ちょっと予想を超える広がりを見せつつあります。イランやサウジもちょっとどうなるかわかりません。リビアだけでも原油価格が高騰していますが、サウジやイランの動向次第ではさらに高騰する可能性があります。
 中東情勢の今後ということでは、シリアも注目です。今のところ反政府デモは起きていませんが、民主化圧力への警戒はあるようで、市内のいくつかのネットカフェの接続が切られたようです。また、詳細はよくわかりませんが、クルド人のリーダーを軒並み逮捕しはじめているという情報もあります。国内懐柔策として、一定のカネを支払えば兵役を免除することも通達したようです。独裁体制はどこも安泰ではないということですね。
 中国では明日の日曜日に再びデモ呼びかけがあります。
 北朝鮮でも政府批判のデモがあったとの報道(未確認情報ですが)があります。韓国側が宣伝ビラを飛ばしたりしていますが、そういうのもジワジワと効いてくる可能性はありますね。
 そもそも北朝鮮は情報閉鎖社会といわれていますが、中国との出入りがかなり増えていますから、意外に外の情報が伝わっている可能性もあります。

(追記/カダフィの7男ハミスは警察幹部だったと思うのですが、現在は第32部隊という親衛隊のような部隊の指揮官だそうです。外国人の傭兵を雇ってデモ隊を殺戮している張本人との未確認情報もあります)
(追記その2⇒6男セイフ・アル・アラブ・カダフィについては情報が極端に少ないのですが、ドイツで留学していたとの情報もあります。7男ハミスは現在30歳。いったんリビア警察に在籍したという未確認情報がありますが、いずれにせよその後、ロシアで軍事教育を受けていて、軍人の道を進んでいました。昨年からスペインのビジネス・スクールに留学していたとのよくわからない未確認情報もあります。この7男ハミスおよびもともと軍・治安部隊を統率していた4男ムタシムの他に、ダメ息子ナンバー1の5男ハンニバル、ダメ息子ナンバー2のサアディも現在、カダフィ派の保安部隊を指揮しているとの情報もあります。カダフィ派は結局、息子頼みになっているようです)
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  1. 2011/02/26(土) 15:37:52|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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