ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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フェイスブック革命がイランに飛び火

 本日発売の『週刊SPA!』の記事「アラブ独裁者のバカ息子が世界を滅ぼす!」(凄いタイトル!)に、コメントを採用していただきました。なんといっても、変人カダフィの息子たちのバカさ加減が突出していますね。
 ところで、『サンデー毎日』先週号で「次はイランか?」なんてコメントを採用していただいたのですが、案の定、始まりましたね。エジプト・デモをイラン指導部がなぜか「イスラム革命」とカン違いし、方向違いの賛辞声明を出してましたが、イランこそフェイスブック革命の次なる主戦場になるでしょう。
 私の知るかぎり、イラン人はアラブ人よりも反骨の気風があります。今後、批判の対象はアハマディネジャドを通り越して本丸のハメネイあたりまで及ぶことになると思いますが、コワモテ集団「革命防衛隊」「バシージ」「コミテ」あたりによる徹底抗戦が予想されますから、こちらはもしかしたら血をみる展開になるかもしれません。
 カギは、民主派にどれほどの人が加わるかということですね。イランにはいわゆるイスラム保守層もそれなりにいますから、エジプトのようにいっきに「みんな民主派」という流れにはいかないと思います。ただし、シガラミ社会のなかで、民主派内に「隠れ保守派」は考えられませんが、保守派内に「隠れ民主派」はかなりの割合でいるはずですから、フェイスブックやツイッターの自由言論空間の力で、どれだけ保守派からの転向組が出てくるかという勝負になるのではないでしょうか。
 フェイスブック革命の担い手は「拒否する群集」であり、教条はもう勝てないですね。イスラム主義は教条主義の権化のような存在なので、多少紆余曲折はあっても、中東の政治の舞台ではいずれ脇に追いやられていくでしょう。いや、そうなればいいなと心から思うわけですが。

 シリアのバシャール・アサド大統領が珍しく『ウォールストリート・ジャーナル』のインタビューを受けています。
【インタビュー】反政府運動は新時代の前触れ=シリアのアサド大統領2011年 1月 31日
 アサド大統領は改革を進めていけば自身の独裁は安泰だと思っているようですが、どうなのでしょうか。シリアでも反政府デモの呼びかけはありましたが、秘密警察によってがっちりと抑え込まれました。首謀者としてモスレム同砲団の70代の幹部が逮捕されています。
 チュニジアもエジプトも他の国もそうですが、要は政権側がどれだけ無慈悲に従来のような弾圧をするのかということがいちばん重要です。デモをやっているほうは、そういうことでは最初は恐々とやっていたわけです。それが、どうももう軍・治安警察はあからさまな国民弾圧をやらなさそうだということで、俄然活気づいたのですね。
 そういうことでは、シリアはまだちょっとそこまで機が熟しているとはいえませんね。アシフ・シャウカト率いる秘密警察群はまだまだ怖い存在です。
 いずれにせよ、今はイランに注目です。ここで民主派が勝利すれば、中東の政治状況はがらりと変貌します。
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  1. 2011/02/15(火) 17:39:19|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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