ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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ウィキリークスとクリプトム

 数日前に発売になった『軍事研究』に「ウィキリークスの衝撃」という記事を寄稿しました。ウィキリークスを巡っては「善か悪か」というような議論が多い印象がありますが、こちらでは少し引いた視線で、その誕生から現在までを俯瞰してみました。ウィキリークスに関する情報は、ときおり散発的に報じられる程度で、まとまった解説はまだあまり出ていませんので、興味のある方はぜひどうぞ。
 ところで、暴露サイトといえば、そのパイオニア的存在に、ニューヨーク在住の建築家ジョン・ヤング氏が主宰していた「クリプトム」というサイトがあります。かつて日本の公安調査庁職員名簿を掲載し、FBIから削除を求められても拒否し、しかもそのFBIの削除要請の詳細まで暴露してしまったという、とにかく「何でも情報公開!」を信条としていたサイトです。
 とにかくさまざまなネタが検証作業抜きでどんどんアップされるので、どちらかというと読みづらいサイトではありましたが、そこそこ興味深い情報が出てくるので、私も『軍事研究』でインテリジェンス情報欄を担当していた頃は定期的にウォッチングしておりました。こうしたネットでタレコミを募集してどんどん公開してしまうというのは、たしかにインテリジェンス業界的に見ても「新しい」印象でした。
 で、このたびのウィキリークスのメジャー化を、クリムトムはどう思っているのかと気になって少し調べてみたのですが、じつはウィキリークス主宰者側は、ウィキリークス立ち上げ時にすでにヤング氏にコンタクトをとり、助言を仰いでいたそうです。
 ところが、方針をめぐってやがて両者は決裂。いまやヤング氏はウィキリークス批判の急先鋒になってしまっています。ネット界の方々は、なんだか皆さんすぐに喧嘩することが多いですね。
 ヤング氏はそうとう切れてしまったらしく、過去にウィキリークス幹部とやりとりした私的メールまですべて公開してしまったそうで、それでウィキリークス側の初期の内部事情が赤裸々にさらけ出されてしまったということです。
 そういえば、わが『ワールド・インテリジェンス』でも一度、メール取材ではありましたが、ヤング氏の短いインタビュー記事を掲載したことがあります。見ず知らずの外国人の突然の取材依頼にも快く応じていただいたことはもちろん感謝なのですが、その後、編集部とやりとりしたメールをこちらにひとことの断りもなく、ぜんぶクリプトムにアップしてましたね。別に実害はないですから構いませんが「油断できんなー」とちょっと思った記憶があります。
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  1. 2011/02/13(日) 11:07:10|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ウィキリークスに関する単行本が発売されています。

宮崎正弘さんの「ウィキリークスでここまで分かった世界の裏情勢」並木書房です。

黒井さんも、大和文庫などから書き下ろしで、ということはできないのでしょうか?

ウィキリークスだけでなく、このブログでも触れていた「公安部の情報流出」、「エシュロン」「反政府運動のネットの利用法」「サイバーインテリジェンス戦争」「ネットの規制」など、インターネットと情報戦争をテーマにした本なら、需要はあると思うのですが。

期待しています。

(1/5のロフトプラスワンで、同人誌をお渡ししたものです)

  1. URL |
  2. 2011/02/13(日) 11:26:46 |
  3. sin #-
  4. [ 編集]

sin様
ロフトではありがとうございました。いただいたレポートも興味深く拝見させていただきました。
ウィキリークスに関しましては、著書ではありませんが、企画から関与したムック本が近日中に出版されます。まもなく拙ブログでもご案内できると思います。
  1. URL |
  2. 2011/02/14(月) 21:56:46 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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