ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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ロシア大統領が北方領土訪問

 ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪問し、前原外相が駐日大使に抗議しました。
外相「ロシアの真意疑う」=対抗措置を示唆-北方領土訪問時事通信

 こういう問題では、外交当局の対応もなかなか難しいでしょう。ロシアはこの問題で日本を相手になどしていませんが、日本外務省は「そうではないよアピール」を内外に、とくに日本国内に向けて発信しなくてなりません。
 そういう努力はわかるのですが、現実は現実です。ロシアは北方領土を実効支配していて、日本のものだとは露ほども考えていません。歴代ソ連/ロシア政権も、領土を本気で日本に返そうなんて考えたことは一度もないと思いますね。エリツィン&プーチン時代にあの鈴木宗男さんが頑張った2島先行返還ですが、あれも私自身は実現性がなかったと見ています。剛腕のエリツィン&プーチンでも、領土で譲歩できる国内政治状況になかったからです。
 強力な軍事力に基づく実効支配は、それだけの力があります。過去、私はこんな私見を当ブログに書いたことがあります。
 北方領土問題についての私見 
 3・5島返還論の妄想
 対中国関係での尖閣問題でも同様に、なんといっても大きくモノを言うのは実効支配の実績です。とにかく実効支配の確立が、こういう問題ではすべてといっても過言ではないと思います。
 アメリカの安保発動の約束とか、あまりアテにできるものではないです。アメリカは対日というより、対中の駆け引きをやっています。これだけ上下関係のはっきりした日米間の軍事同盟が存在し、アメリカが日本を自国の勢力圏と見なしている状況では、中国と日米同盟との軍事的な問題は、ほとんど米中間の駆け引きで決められることになります。
 イザというときのために日本が味方につけておくべきは、変な話ですが「アメリカ世論」です。「尖閣は日本の実効支配にあるのだ」ということを、アメリカの国民にきちんとアピールできる材料をどんどん積み増していくことが肝要かと思います。すなわち目に見える実効支配の積み重ねです。あの島々で陸上自衛隊の常駐はちょっとないでしょうが、何らかのさらなる施設を今のうちに建設しておいたほうがいいでしょう。海保の立寄所みたいのでもなんでもいいと思います。領土は、やったもん勝ちです。
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  1. 2010/11/01(月) 17:30:43|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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