ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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写真館⑱カンボジア1993

 私と同世代の人、あるいはそのちょっと上の世代の場合、最初の取材地が86年のフィリピン政変(アキノのピープルズ・パワー政変)という人が多いですが、そのまた上の世代の人はアフガ二スタン(戦争は79年末から)かレバノン(とくに82年のイスラエル侵攻)という方が多いのではないかと思います。
 カンボジアもずっと紛争が続いていましたが、やはりインドシナの戦争報道は60年代後半から70年代のベトナムの印象が強いです。私はベトナム世代のジャーナリストやカメラマンの方々とは世代的な接点がほとんどなく、紛争現場でお会いしたこともあまりありません。
 まだポルポト派は存続してはいましたが、私の頃はカンボジアでももうそれほど激しい戦闘もなく、なかなか取材する機会がありませんでした。唯一取材したのが、日本でも大きなニュースになった陸上自衛隊初の海外派遣が行われた時期でした。
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 当時の政府軍であるフン・セン派の兵士たち。政府軍といっても、日常的に追い剥ぎ行為が行われていて、住民にもひどく恐れられていました。
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 私の姿を見て、家の近くに掘られた壕に隠れた子供たち。ヤラセじゃないです。これまでいろいろ怖い目に遭ってきたのでしょう。
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 首都プノンペンの国連PKO部隊。たしかガーナ軍だったように思います。こう言ってはナンですが、「あまり役に立たない」との評判でした。当時、評判が良かった(つまり、ゲリラ対策に長けていると言われていた)のが、フランス軍やインドネシア軍あたりですね。
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 ポト派の行動地域である危険地帯のコンポントム州に派遣された日本人文民警察官。非武装なのでインドネシア軍の兵士とともに行動します。大手メディアは自衛隊取材で忙しいため、こちらの様子は一切報道されていませんでしたが、この日本人警察官たちの宿舎もポト派の攻撃を受けていて、彼らは夜間はインドネシア軍宿営地に居候していました。当時、同州内で日本人国連ボランティアの青年1名、他のエリアで日本人警察官1名が殺害されています。週刊F掲載。
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 こちらは自衛隊派遣部隊。
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 自衛隊の方々は主に道路工事をやっていました。炎天下の作業の日々です。もっとも、派遣先のタケオ州はカンボジアで唯一のポト派活動エリア外。当時の一部報道にあったような軍事的な危険度は皆無の、いたって平和で暢気な場所でした。危険地帯じゃないからエラくないというわけではありませんが、文民警察官の方々のシビアな境遇とのギャップが強く印象に残っています。
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 野党集会。
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 僧侶の方々もデモに参加。
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 国連主導による総選挙に期待する人。有名な話ですが、地雷の被害者は実際に非常に多いです。
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 選挙当日の投票所。お祭りみたいな雰囲気でした。週刊F第2弾掲載。
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 上写真の右が、カンボジア政界のVIPのひとりだったシアヌーク殿下(後、国王)。
 でも、私の狙いは左の人物。シアヌークと親交があった北朝鮮の金日成が送り込んだシアヌークの私設護衛(たぶん凄腕)です。当時、ケビン・コスナー主演『ボディガード』が大ヒットしていて、そのキャッチコピーのパロディ「彼から目を離さないこと。命をかけて守ること。決して恋に落ちないこと」なんてキャプションをかませたらどーだろなー、なんてふざけた考えで撮影しました。狙いどおり、週刊Bグラビアをゲット。とにかくこのときはハンパじゃない人数の日本人ジャーナリストがカンボジアに大集結していたので、なにか企画ネタを考えないといけないという状況でしたね。
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  1. 2010/10/02(土) 19:47:49|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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