ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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写真館⑨漂海民

 戦争取材ではないですが、フィリピン南部スールー海では、こんな撮影もしました。海上生活者として知られる漂海民族「バジャウ人」です。
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 島嶼の沿岸部ではありません。大海原のど真ん中にこうした高床式の集落が作られ、生活しています。このあたりは広大な範囲にわたって、干潮時水深1メートル弱くらいの巨大プールみたいな海になっているので、こういうことが可能です。
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 集落の周辺海域は、アガルアガルという海藻の“畑〝になっています。この収穫が定着したことで、もともと船上生活者だったバジャウ人が海上集落を形成するようになったようです。
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 これがアガルアガルです。寒天の材料になります。男は漁師が多く、アガルアガル収穫はほとんど女子供の仕事ですね。
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 大人はなんだかんだでときどき島にいくこともありますが、子供たちはほとんど海上家屋か船上での暮らしになります。
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 もともとは船上生活でした。国境など関係なく、フィリピン、マレーシア、インドネシアあたりを漂流していました。
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 現在は、家船生活者はかなり減ったようです。ただし、日常の移動手段は船しかありません。ちなみに、こういう場所の撮影はぜんぶ船上からですので、構図とかタイミングとか、結構たいへんだったりします。
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 実際には、いわゆる“ダイナマイト漁”が盛んです。なので、片手をなくした漁師もいっぱいいます。
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 漂海民族バジャウ人のほとんどはモスレムです。このあたりではバジャウ人は少数派で、多数派はタウスグ人といいます。タウスグ人は非常に戦闘的な文化を持つ民族で、同海域のイスラム・ゲリラはほとんどタウスグ人で構成されてます。同海域は海賊が非常に多いエリアなのですが、海賊もほとんどタウスグ人ですね。というか、イスラム・ゲリラと海賊(&山賊も)の兼業も普通です。
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 漂海民もいまでは島嶼の町の経済圏に組み込まれています。
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 当然ですが、魚介類が豊富でメチャ安です。私などは毎日が蟹三昧でした。



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  1. 2010/09/22(水) 11:37:12|
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黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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