ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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在日米軍情報機関の日本人スタッフの実態

 前エントリー「スパイになる方法」のコメント欄に「キャンプ座間従業員」というHNの方から非常に興味深い投降をいただきました。コメント欄だと皆様に目にしていただける機会が少ないと思いますので、重複しますが、こちらでも紹介させていただきます。

(以下転載)
 キャンプ座間の日本人従業員募集について触れられていましたので、自分の知っている範囲で補足説明させていただきます。
 第441大隊の連絡事務所ですが、日本人従業員は通訳や運転手その他雑用を引き受けます。日本の官庁との連絡業務はやっているはずですが、うさんくさい情報源と接触するほどの人員はいないはずです。昔は日本側の人たちを派手に接待していた時期もあったようですが、トラブルがあり最近は自粛しているはずです。
 キャンプ座間の連絡事務所の募集は人間関係がいやになって出て行ったため、欠員が出たという噂を聞きました。
 ASDという組織に関しては、アナリストの方が翻訳者より給与の等級が一つ上になっていますが、これは英語のほかに中国語ができること、中国語文献の翻訳と分析の両方が要求されるからです。
 ASDには自衛隊OBが昔はかなりいたようです。今は一般大卒や外国籍の人も働いているようです。自衛隊OBを除き研究者と呼べるほど実力があるのかは疑問です。
 日本人従業員の給与は国家公務員と連動していて、今年は夏の賞与が減額になります。昔はいろいろあった諸手当も現在はほとんどカットされています。何年働いても実質手取りは増えないと思います。
 もともと日本人でアメリカ国籍をとり米国防省の事務官(軍属)という待遇で働いている人を何人か知っていますが、語学力以外それほど優秀ではないです。日本人従業員は契約社員のような待遇ですし、超優秀と認めるような評価評定はないと思います。アメリカの雇用体系に人材を育成していくという発想は薄いように感じます。
 441で働いている日本人もスパイという自覚はないと思いますし、せいぜいが日米安保体制に少し貢献している程度だと思います。
(以上転載)
「キャンプ座間従業員」様、コメントありがとうございました。

 441部隊の上級部隊で、近年まで座間に本部を配置していた500部隊は、主に冷戦期に、陸幕二部(調査部)などと協力して情報収集や防諜をやっていました。ソ連や中国、東南アジア、南アジアなどの軍事情勢に関する情報収集と、ソ連諜報機関に対する警戒などがメインの任務だったと思われますが、かなり広範囲に人に会ったりしていたようで、そこから『赤旗』や左系のジャーナリストのような人々に「謎の謀略機関」と書かれてきた経緯があります。
 冷戦終結後は防諜任務の切迫度が激減したはずなので、やはり東アジア、とくに中国の軍事情報の調査がメインになっているということなのでしょう。
 500部隊は以前は、おそらくCIA東京ステーションに次ぐ在日アメリカ諜報機関で(在日DIAの活動実態・規模などはまったく知られていません)、両者にコンタクトがあったことも聞いていますが、今はかなり活動規模が小さくなっているものと思われます。ただし、今も陸幕情報課とは協力関係にあるはずですが。
 それにしても、「キャンプ座間従業員」さんによると、全然ハードボイルドな感じではないですね。情報機関には違いないので(500部隊の上級部隊であるINSCOMは、アメリカ情報コミュニティのかなり重要なメンバーです)、そこで超優秀と認められれば、インテリジェンス世界でさらなる道が開かれる可能性も少しはあるかと思ったのですが、なかなかそう簡単にはいかないようです。それでも、内調や公調、警察庁警備局などと「絡める」というのは、こういう世界に興味のある人にとっては裏技みたいな道ですが(公務員試験から官庁内配属を狙うのは結構たいへんですし。もっとも、こちらは英語がそうとう出来ないとダメですが)。
 在日米軍勤務は国家公務員より手当てがかなりよかったはずですが、今やそんな状況とは知りませんでした。どんどん人が辞めてしまう可能性がありますから、今後も大々的に募集が続くかも?
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  1. 2010/04/19(月) 14:18:42|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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