ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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「学べるニュース」でイギリス秘密情報部MI6の一般公募の話をやっていましたが、じつは一般の日本人が応募できる情報機関もあります。仕事内容はそんなハードボイルドではないでしょうが、そこで超優秀な人材と認められば、もしかしたらCIAにスカウトされるかもしれません。日本ではなくアメリカの機関ですが、「どこの国でもいいからインテリジェンス・オフィサーになりたい!」という方がいたら、他国の国益のために働く覚悟で応募してみてはいかがでしょうか。
 その情報機関は、米陸軍情報保全コマンド第500軍事情報旅団(ハワイ)隷下の第441軍事情報大隊といいます。米軍のための情報収集と防諜を任務としていて、本部は神奈川のキャンプ座間ですが、赤坂プレスセンター(六本木)と横浜ノースドックにも出先事務所があります。日本人スタッフの役目は、米軍のプロ情報要員の助手ですね。報道から有益な情報をピックアップしてボスに報告したりするほか、日本国内の各情報源からの情報収集もあります。自衛隊情報部門や内閣情報調査室、警察庁警備局、公安調査庁なんかとの連絡業務もあります。
 一昨年秋の六本木と横浜での公募については、すでに『軍事研究』『週刊朝日ムック』で書きましたが、その後も公募は続いています。
 たとえば、今年2~3月には、座間本部で情報要員の募集がありました。受付はすでに締め切られていますが、欠員が出ればおそらくまた公募するでしょう。

 ヒューミント(人的情報収集)とは違いますが、昨年12月~今年1月には、やはり座間の同部隊隷下アジア研究分遣隊作戦部所属で、国家航空宇宙情報センターなんてところの専属業務の募集もありました。中国空軍とミサイルの研究ということで、中国語必須とのことでした。
 1月には、やはりアジア研究分遣隊任務支援部の翻訳班の公募もありました。給与は基本給222.660円なり。前2つは236.900円だったのですが、この微妙な金額の違いの理由はよくわかりません。ただし、同じアジア研究分遣隊任務支援部の翻訳班が「定員充足まで」という募集期間で公募している別の求人票では、給与が236.900となっています。いずれにしてもあんまり高給ではないですが、在日米軍勤務はけっこう手厚い手当てがつくので、各自ご確認ください。
 その他に「定員充足まで」ということで公募されていたのが、アジア研究分遣隊任務支援部(部署非明示)と同作戦部F班です。前者(任務支援部)の求人票では、給与は207100円なりと、なぜか若干下がっています。F班ではとくに中国政治・軍事情報の研究者向けの募集が4月30日を期限に行われてもいます。

求人は随時、下記の在日米軍サイトに掲載されます。
http://www.usagj.jp.pac.army.mil/ima/sites/jeso/rp_jjobs_list_j.asp


問合せ先は以下。言うまでもないですが、私は一切関係ありません。
〒228-0000 神奈川県座間市キャンプ座間 Bldg 102 G-wing 在日米陸軍 IMPC-JA-HR-JER 日本人雇用課
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  1. 2010/04/15(木) 14:26:08|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
<<在日米軍情報機関の日本人スタッフの実態 | ホーム | 学べるニュース>>

コメント

スパイになる方法

黒井先生、

キャンプ座間の日本人従業員募集について触れられていましたので、自分の知っている範囲で補足説明させていただきます。

第441大隊の連絡事務所ですが、日本人従業員は通訳や運転手その他雑用を引き受けます。日本の官庁との連絡業務はやっているはずですが、うさんくさい情報源と接触するほどの人員はいないはずです。昔は日本側の人たちを派手に接待していた時期もあったようですが、トラブルがあり最近は自粛しているはずです。

キャンプ座間の連絡事務所の募集は人間関係がいやになって出て行ったため、欠員が出たという噂を聞きました。

ASDという組織に関しては、アナリストの方が翻訳者より給与の等級が一つ上になっていますが、これは英語のほかに中国語ができること、中国語文献の翻訳と分析の両方が要求されるからです。

ASDには自衛隊OBが昔はかなりいたようです。今は一般大卒や外国籍の人も働いているようです。自衛隊OBを除き研究者と呼べるほど実力があるのかは疑問です。

日本人従業員の給与は国家公務員と連動していて、今年は夏の賞与が減額になります。昔はいろいろあった諸手当も現在はほとんどカットされています。何年働いても実質手取りは増えないと思います。

もともと日本人でアメリカ国籍をとり米国防省の事務官(軍属)という待遇で働いている人を何人か知っていますが、語学力以外それほど優秀ではないです。日本人従業員は契約社員のような待遇ですし、超優秀と認めるような評価評定はないと思います。アメリカの雇用体系に人材を育成していくという発想は薄いように感じます。

441で働いている日本人もスパイという自覚はないと思いますし、せいぜいが日米安保体制に少し貢献している程度だと思います。



  1. URL |
  2. 2010/04/17(土) 12:01:01 |
  3. キャンプ座間従業員 #-
  4. [ 編集]

キャンプ座間従業員様 コメントありがとうございます。
たいへん興味深い内容でした。なるべく多くの方にご紹介したいので、次エントリーに転載させていただきました。
  1. URL |
  2. 2010/04/19(月) 14:25:58 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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  1. |
  2. 2011/03/10(木) 06:14:03 |
  3. #
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  1. |
  2. 2011/10/17(月) 21:19:15 |
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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