ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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警察庁長官狙撃事件時効

 昨日、国松警察庁長官狙撃事件の時効が成立し、警視庁公安部が「オウムが犯人だったのに、証拠が固められなかった」と異例の声明を発表しました。
 同事件についてはすでに報道で情報が出尽くしていますが、結局は「オウムの犯行であった」ことが実証できていません。状況的に最大の被疑者であることはそのとおりなのですが、現時点に至っても、それ以上のものではありません。なにより死刑囚たちが一様に否定していますし、情報分析としては「判断できない」とすべきではないかと思います。公安部が、いまだ非公表の何か強力な情報をつかんでいるのでなければ、です。
 なお、いくつかのメディアが、「警視庁刑事部が、Nという老受刑者を真犯人だとして捜査していた」と伝えていますが、Nは半ば妄想的な虚言癖のある人物として知られている人物であり、刑事部もとくにそれ一本で考えていたわけではないと思います。N真犯人説は情報の確度でいうと、ノイズとまではいいませんが、せいぜいワン・オブ・ゼム程度といえます。
 いずれにせよ、警察庁長官狙撃事件は、真実がまったくわからないといえますし、真相解明のための端緒すらもなかった事件といえます。
 ところで、オウム関連ではもうひとつ、謎の事件があります。教団幹部・村井秀夫の刺殺事件です。この事件では、実行犯Jが現行犯逮捕され、すでに刑期も終えていますが、Jが誰に頼まれて犯行を行ったのか?ということが未だ解明されていません。Jは取調べに、山口組系羽根組のK若頭の命令だったと供述していますが、Kは完全否定。Kの裁判では教唆は証明されず、無罪になっています。
 それなら、いったい誰がJに村井刺殺を依頼したのか? 当時、J本人も途中から沈黙に転じ、現在までその姿勢は崩していません。
 この事件も謎が多い事件ですが、不思議なのは、兄貴分であるKを売ったかたちになるJが、出所後もいっさい報復らしきことを受けていないことですね。ヤクザ世界の常識からいうと、ちょっとこれはどういうことかよくわかりません。なんらかの手打ちがなされたのか、あるいは最初から出来レースだったのか??? もちろん犯行そのものに対する裁判は終了していますから、捜査機関がJの背後関係をさらに捜査することはありませんが、大きな謎が残されています。あとはメディアがJ本人の了解を得て取材するぐらいしか道はないのですが、それもなかなか難しいようです。
 オウム事件の残された大きな謎ですが、すでに刑期を終えたJと、無罪になったKについては、当人たちの不利益になるような取材は人権上の問題がまず生じます。それに、両者とも強面筋の人なので、取材するのはなかなかおっかなかったりもするのでしょう。一部の事件記者のあいだではいろいろ噂もありますが、????な感じはいまだ続いています。警察庁長官事件と違って、こちらの謎には真相解明に繋がる端緒があるのにかかわらず、このまま迷宮入りする可能性が高そうです。
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  1. 2010/03/31(水) 11:20:03|
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コメント

嫌がらせ

北海道の上砂川町では病院の遠隔操作で嫌がらせされて困っている人がいます。どうか助けになってくれませんか?
病院に通う人間
  1. URL |
  2. 2010/09/14(火) 23:24:21 |
  3. フミちゃん #5Wv3y0Eg
  4. [ 編集]

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  1. |
  2. 2011/12/26(月) 17:53:56 |
  3. #
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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