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ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

まだ続いていた911陰謀論

 トンデモ陰謀論のマニアが世の中にそれなりに存在していることは承知しております。出版業界では、その類の本はかなりウマミのある商売にもなっています。この厳しい出版業界の現状では、私もつい誘惑にこころが揺れることもありますが、いかんいかんと己に活をいれ直し、ささやかなテロ本(エロ本ではありません)を書かせていただいてきた者として、最後の魂は売らんぞと痩せ我慢を続けている今日この頃なのであります。
 しかし、それにしても困ったものです。
民主・藤田国際局長を米紙が酷評 同時テロ陰謀説示唆で 共同通信
 べつに誰が何を考えていても構わないとは思うのですが、政権与党の国際局長ですからね。この方は前々から911陰謀論を主張してきた方で、たしかイラクのときに日本人外交官が射殺された際にも、米軍誤射説という陰謀論に乗っかっていたのではないかと思います。いわば筋金入りの陰謀論信奉者なのでしょう。
 911テロは首謀者KSMが犯行の全貌をゲロっていて、その裏づけもとれてます。KSMとアルカイダの犯行に一分の疑問もありません。疑問点を提示・検証することはおおいに結構なのですが、情報のノイズだけピックアップして全体にこじつけるならば、どんな仮説だって構築することは可能です。911は宇宙人のしわざだったという仮説だって成り立ちます。洗脳兵器でビンラディンやKSMを操ったとか。これを論理的に100パーセント否定することはできません。ばかばかしい話ですが。
 
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  1. 2010/03/09(火) 15:49:58|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

■民主・藤田国際局長を米紙が酷評 同時テロ陰謀説示唆で―またまた、日米関係悪化の原因が一つ増えた?

こんにちは。最近、普天間基地問題や、小沢氏の朝貢外交、密約問題などで日米関係が悪化しています。この悪化は、いろいろな面で影響を及ぼしています。トヨタリコール問題はその典型例で、豊田章雄社長の誤算は、日米関係が悪化しているにもかかわらず、通常の時の対応で済ませようとしたことです。その他、"The Cove"のアカデミー賞受賞などのことがありました。私のブログでは「私たちは、こういうこと(日米関係の悪化)が背景にあることを十分承知の上で、アメリカへの対応をしていかねばならなくなったということです。これは、何も政府レベルの話だけではなく、企業レベルでも、個人レベルで起こりえる話です。皆さんもうっかりしていて、足元をすくわれないようにくれぐれもご注意を!!」と警告を発していました。今回の藤田局長の例は、こうした私の危惧が的中してしまった格好の事例となってしまいました。それだけではなく、民主党の危機管理能力も野党のときのままであることを暴露した結果になったと思います。詳細は是非私のブログを御覧になってください。
  1. URL |
  2. 2010/03/10(水) 11:28:37 |
  3. yutakarlson #.BcbyNME
  4. [ 編集]

コメントありがとうございます

yutakarlson様 コメントありがとうございます。
今回のポスト紙の件は、私自身はそこまではまだ懸念してはいないのですが、認識が甘いのかもしれません。ただ、なんとなく同じ日本人として恥ずかしいなという感じはありますね。
今後ともよろしくお願いします。
  1. URL |
  2. 2010/03/10(水) 21:27:37 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

>911は宇宙人のしわざだったという仮説だって成り立ちます。洗脳兵器でビンラディンやKSMを操ったとか。これを論理的に100パーセント否定することはできません。

ははは、と苦笑を禁じえません。かつて、オーム真理教が地震兵器云々という発言をしましたが民主党の藤田さんはそのレベルですね。責任政党の国際局長という様な自分の立場が解ってない時点で政治家失格。一刻も早く議員辞職して、田中宇や宇野正美らの様にオカルト作家としてデビューした方が身の為、国の為です。

ところで、『ワールド・インテリジェンス』Vol.8には≪ユダヤ人陰謀説はKGBのプロパガンダの中でも最も成功した1つでもある。(中略)ユダヤ人が世界を裏で牛耳っているという陰謀説と国外へ拡張していく米国の資本主義は共通点があり、社会的に影響力があるユダヤ人コミュニティーをもつ米外交にとっては大きな不安材料となった。とくに反イスラエル感情が強い中東において、米外交にとって不利な要素となり、米国とユダヤ人を連結させることによって反米感情を高めた。現在でも「ユダヤ人の秘密結社であるフリーメーソンが世界を搾取している」という発想は、KGBの破壊工作の結果でもある。≫というKGB公文書を基にした橋本力さんの記事が秀逸でした。そこから推測して、恐らく藤田氏は知ってか知らずか日米離反を図る中国か北朝鮮のプロパガンダを広めているのでは?
  1. URL |
  2. 2010/03/15(月) 22:38:38 |
  3. 道楽Q #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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