ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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産経新聞「重信房子インタビュー」

産経新聞の下記インタビュー記事を興味深く拝読しました。
【さらば革命的世代】番外編 テロリストの女王・重信房子被告に聞く

 私自身は全共闘世代とは一回り以上違うので、リアルタイムで赤軍を知っているわけではないのですが(小2か小3のときに風邪で学校を休んでいて「あさま山荘事件」の生中継を家でずっと観ていた記憶があります)、大学生の頃からパレスチナには何度か行ってたので、日本赤軍にはそれなりに思い入れがあります。テロ・ウォッチャーとしては、日本赤軍なんて世界標準ではどうでもいい泡沫組織なのですが、「シゲノブ」とか「オカモト」とか聞くと、やっぱり気になってしまうのですね。
 同記事での重信氏の主張を簡単に言えば、「私はバカだった。だけどやりかたが悪かっただけで、理想は正しかった」といったところ。その発言自体は真摯で率直な言葉だと思います。彼女はおそらく当時も今も基本的には善意の人なんだなということは理解できます。
 ただ、私が引っかかるのは、重信氏はパレスチナで過激派に手を貸したことを、たぶん今でも「パレスチナの人にために良いことをした」と信じているのだろうなということです。
 同インタビューで重信氏は「現実に多くの人たちに迷惑をかけ、彼らを踏みつけにしていることに気づいていなかった」と反省しています。ハイジャックとかロッド空港事件とかを指しているようですが、「多くの人」や「彼ら」にパレスチナの一般の住民のことが含まれているのかどうかは分かりません。そこにどうにも違和感を感じるのですね。
 私は日本人のパレスチナ経験者のなかでは圧倒的少数派の異端者みたいなものなのですが、歴史の結果責任として、アラファトもアブ・ニダルもジョルジュ・ハバシュもワディ・ハダドも、結局はパレスチナ人の苦労をエスカレートさせただけの戦犯と考えています。日本赤軍も同罪です。むしろ、外国人が「反シオニスト闘争は正しい!」とかアジると現地の強硬派が勢いづくので、さらに罪過は重いとさえいえます。
 仮にも銃をとって人殺しをしようという人間ならば、歴史の結果責任が当然問われるべきではないでしょうか。ですから、日本でも人気のカストロとかゲバラ、あるいはマスードなんかも、「結果的にダメダメじゃん」と私は考えています。彼らはもともとは善意の人物だったのかもしれませんが、結局住民の生活レベルや自由度を向上させていません。
 パレスチナでは、日本赤軍はしょせんは部外者のカタルシスではなかったか。パレスチナ人にこそ謝罪すべきではないかと思うのですが・・・・・・。
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  1. 2009/07/05(日) 03:23:20|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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