ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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沖縄集団自決

 昨夜、ザッピングしていて思わず引き込まれました。NHKの「沖縄・慰霊の日特集~『集団自決』戦後64年の告白」。渡嘉敷島での集団自決で生き残った方の凄まじい告白です。
 アメリカ軍に捕まったら虐殺されると教え込まれた島民が、「生きて虜囚の辱めを受けず」と集団自決に踏み切りました。ところが、支給された手榴弾のほとんどが不発。やむなく互いに殺戮し合います。「とにかく早く殺してくれ」と頼む人も多かったし、逆に、逃げ回る子どもが殺されたケースもあったようです。この日、「玉砕場」に集結した島民700人の半分が死んだとのことです。
 当番組で初めてこの話を告白したという老人は、自分の両親と幼い妹弟を絞め殺しています。なんともむごい話です。
 老人は言います。「お国のため、お国のためなんて言って……人間が死んで、なにがお国のためだと……そう思うのですよ」
 直接は関係ないですが、大西瀧治郎とか牟田口廉也、辻政信とかをふと思い出しました。大西的・辻的な戦争指導者や軍人は当時はたくさんいたのでしょう。当然、末端の隊長にもそういうの多かったものと思います。そういえば、最後は沖縄で自決した長勇などというのもいましたね。
 戦後、辻や源田実などは国会議員になっています。彼らを支持する国民がたくさんいたということです。軍の自決命令の有無については現在も論争中みたいですが、「日本人なら玉砕すべし」という空気を主導した「愛国者」の責任は否定できません。その中核が勇ましい軍人たちだったのも事実でしょう。今も「日本軍は正しかった」とか言い張っている人もいますが、当時の国際環境がどうあれ、「みんな玉砕せよ」なんていう軍隊は最初からダメですね。
 ところで、渡嘉敷島では戦後ずっと、この話は島内のタブーになっていたそうです。
 学生時代、渡嘉敷島の隣の座間味島でキャンプをしたことがあります。座間味でも集団自決はありましたが、当時の私はギャルのお尻ばっかり追っかけていて、集団自決のことなどまったく知りませんでした。
「しゃべくり007」を視てて、番組前半を見逃しました。再放送を期待しています。
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  1. 2009/06/23(火) 10:16:25|
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
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コメント

ジャパンデビューのNHKの言うことなら素直に信用するのですね。
  1. URL |
  2. 2009/06/23(火) 23:20:56 |
  3. そうでしょうとも #-
  4. [ 編集]

>大西的・辻的な戦争指導者や軍人は当時はたくさんいたのでしょう。
>彼らを支持する国民がたくさんいたということ
ならば、
「大西的・辻的な民間人も当時はたくさんいたのでしょう」とはなりませんか?

>その中核が勇ましい軍人たちだったのも事実でしょう。
に違和感を感じたもので。

軍人にも民間人にも「愛国者」は存在しただろうし、
軍人の方がその割合はずっとひどそうですが。
  1. URL |
  2. 2009/07/21(火) 00:54:33 |
  3. 匿名 #HfMzn2gY
  4. [ 編集]

>大西的・辻的な戦争指導者や軍人は当時はたくさんいたのでしょう。
>彼らを支持する国民がたくさんいたということ
ならば、
「大西的・辻的な民間人も当時はたくさんいたのでしょう」とはなりませんか?


仰るとおりです。軍人だけの責任ではないのはもちろんです。誤解を招く書き方で失礼しました。
おそらく戦時の沖縄の民間人にもそういう群集心理の圧力はあったのでしょう。
当時、「お国のため」という圧力はもう絶対的なものだったと想像します。今でもマスコミではそのあたり結構強固なタブーがありますし。
海外の戦争でも似たような問題はあります。とはいえ、沖縄戦をはじめ、非戦闘員まで自決させる日本ほどの酷い例はあまり見当たらないですね。
  1. URL |
  2. 2009/07/22(水) 00:35:14 |
  3. 黒井文太郎 #-
  4. [ 編集]

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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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