ワールド&インテリジェンス

ジャーナリスト・黒井文太郎のブログ/国際情勢、インテリジェンス関連、外交・安全保障、その他の雑感・・・(※諸般の事情により現在コメント表示は停止中です)

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元中央調査隊長&陸幕二部別班員インタビュー

 大和書房(だいわ文庫)『戦後秘史インテリジェンス』が発売になりました。→アマゾン。よろしくお願いします。
 また、現在発売中の『週刊新潮』(テポドン記事)にコメントを使っていただきました。
 また、今月10日に発売された『軍事研究』5月号に、「自衛隊情報部隊の誕生と歩み(後編) 元陸自中央調査隊長と元陸幕別班員に聞く」という記事を寄稿しました。
 インタビューに答えていただいたのは、寄村武敏・元中央調査隊長と、坪山晃三・元陸幕二部別班員です。寄村氏は最後の陸軍中野学校生(本校)として終戦を迎え、戦後は陸自の情報畑をおそらく誰よりも長く経験された中国情報分析のスペシャリスト。坪山氏は自衛隊の「影の部隊」として知る人ぞ知る非公然機関「二部別班」のOBです。坪山氏は、かの金大中事件の日本側キーマンとしてもたいへん有名な方ですね。自衛隊情報部隊についてこのお二人に語っていただいたのは、メディアとしてもおそらく初めてのことだと思います。
『軍事研究』では4月号と5月号で計5人の自衛隊情報部隊OBに登場いただきました。センシティブなテーマでしたが、坪山氏が70代、他の方はもう80代になられており、時代も変わってきましたので、そろそろ話してもいいかなという気になられたのかもしれません。
 冷戦期の自衛隊の情報部隊については、あることないこと情報が錯綜し、半ば神話化した話が飛び交っていたわけですが、全部とはいえないまでも、ある程度は実像というものが今回のインタビューで見えてきたように思います。
 なかでも、神話中の神話として噂されていた陸幕二部別班。やっぱり実在していたのですね。今回のインタビューでも元陸幕二部長だった方には話していただけませんでしたが、その他の何人かの方々がその存在を明言。しかも、そのメンバーだった方が登場したわけですので、これで晴れて「神話」も「事実」に昇格しました。もっとも、彼らの証言によればですが、別班はかつて『赤旗』が書いていたような強力な謀略機関ではなく、もっと役割の小さい存在だったようですが(もちろん確認はできていない話ですけど)。
 ただ、そうなるとわからなくなってくるのが、冷戦時代によく噂に上った右翼自衛官グループの話です。田母神元空幕長の周囲にも右寄りな元自衛官の方々がいるようですし、今でもそういう人はいます。安倍晋三元首相が官房副長官の頃にも周囲にその手の人がいたようですが(アパの会長の周囲の人とかなんでしょうね)、それでも現代の右系の人は決して暴力的というわけではありません。田母神氏や彼のシンパも、決してコワモテではないですね。
 ですが、冷戦時代にはものすごくコワモテな右翼自衛官が実際にいました。私もかつて、空挺団の極右自衛官グループなんかの噂を聞いたことがあります。あの頃、左翼政党や左翼メディアものまだまだ強かったので、逆に「勝共運動」というものがそれなりに広い裾野をもっていました。
 あれは右派文化人や自民党議員なんかもいましたが、その他にも公安警察、自衛隊、外務省にもメンバーがいました。それだけならあまりコワくもないのですが、そこには統一教会、笹川良一、児玉誉士夫、矢次一夫といったフィクサーに人脈がモロにつながり、そのネットワークはいわゆる右翼・総会屋・暴力団へも繋がっていました。陰謀論者が言うような大きな影響力はなかったと思いますが、人脈そのものは実在のものです。
 ですが、わからないのが、現役自衛官→元自衛官の右翼活動家→勝共運動の部分です。推測するに、ごく少人数とは思いますが、右翼テロリスト的な思想の人も実際にいたのだろうと思うのです。それが、噂が噂を呼んで神話化された。そういう流れだったのだろうと思うのです。
 関係者は否定していますが、もしかしたら「影の部隊」人脈にそうした部分と接点のあった人もいたかもしれません。そのあたりはまだ話してくれる人が見つかっていません。
 なお、『軍事研究』に掲載した上記の自衛隊情報部隊OBの証言は、紙数の都合でだいぶ短くはしましたが、冒頭に紹介した『戦後秘史インテリジェンス』にも収録しています。 
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  1. 2009/04/14(火) 01:53:56|
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プロフィール

黒井文太郎

Author:黒井文太郎
 63年生まれ。『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て、現在は軍事ジャーナリスト。専門は各国情報機関の最新動向、国際テロ(とくにイスラム過激派)、日本の防衛・安全保障、中東情勢、北朝鮮情勢、その他の国際紛争、旧軍特務機関など。

 著書『ビンラディン抹殺指令』『アルカイダの全貌』『イスラムのテロリスト』『世界のテロと組織犯罪』『インテリジェンスの極意』『北朝鮮に備える軍事学』『紛争勃発』『日本の情報機関』『日本の防衛7つの論点』、編共著・企画制作『生物兵器テロ』『自衛隊戦略白書』『インテリジェンス戦争~対テロ時代の最新動向』『公安アンダーワールド』、劇画原作『実録・陸軍中野学校』『満州特務機関』等々。

 ニューヨーク、モスクワ、カイロに居住経験あり。紛争地域を中心に約70カ国を訪問し、約30カ国を取材している。




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